パソコンに「ウイルス感染」と出たら?サポート詐欺の消し方と電話してはいけない理由

パソコンから急に警告音が鳴って、「ウイルス感染」「今すぐ電話」って出たんだけど、どうすればいいの?

まず電話しない。支払わない。遠隔操作ソフトを入れない。画面はブラウザを閉じるか、タスクマネージャーで終了すれば消せることが多いよ。
パソコンでWebサイトを見ていると、突然「ウイルスに感染しました」「このPCは危険です」「サポートへ電話してください」といった警告画面が出ることがあります。大きな警告音や音声が鳴り、画面を閉じられないように見えることもあります。
これは本物のウイルス感染ではなく、サポート詐欺の可能性があります。画面に表示された電話番号へかけると、有償サポート契約、遠隔操作ソフトのインストール、クレジットカード決済、電子マネー購入などへ誘導されることがあります。
先に結論:画面の電話番号には電話しないでください。ブラウザを閉じる、閉じられなければタスクマネージャーでブラウザを終了、最後は再起動します。
IPAの2026年第1四半期(2026年1月〜3月)の相談状況では、「ウイルス検出の偽警告」に関する相談が1,154件で、主な手口別相談件数の中で最多でした。構成比は32.7%、前四半期比では約46.3%増と報告されています。出典:IPA 情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況[2026年第1四半期]
1. まず結論|警告画面の電話番号には絶対に電話しない
画面に大きく「今すぐ電話」「サポートに連絡」「このままでは危険」と表示されても、表示された番号には電話しないでください。
本物の警告は、電子マネー購入や電話での遠隔サポート契約を急がせません。
警察庁は、サポート詐欺について、突然ウイルス感染したかのような嘘の画面や警告音で不安をあおり、画面に表示された窓口へ電話をかけさせ、金銭をだまし取ったり遠隔操作ソフトを入れさせたりする手口だと説明しています。出典:警察庁 サポート詐欺対策
2. サポート詐欺とは?
サポート詐欺は、偽の警告画面を使って利用者を焦らせ、偽のサポート窓口へ電話させる詐欺です。攻撃者は「ウイルス除去」「セキュリティ契約」「パソコン修理」などの名目で金銭を求めたり、遠隔操作ソフトを入れさせたりします。
偽のウイルス警告を出す
Webページ上に、本物のセキュリティ警告に似せた画面を表示します。「Microsoft」「Windows」「Apple」など実在の企業名やロゴ風の表示を使うこともありますが、表示そのものが本物とは限りません。
警告音や音声で焦らせる
大きな音、赤い画面、カウントダウン、音声案内で「今すぐ対応しないと危険」と感じさせます。焦るほど、電話番号や支払い案内を信じやすくなるためです。
電話をかけさせる
表示された番号に電話すると、偽の担当者が出て「感染している」「このままだと情報が漏れる」などと説明します。その後、有料サポートやセキュリティソフト購入へ誘導します。
遠隔操作ソフトや電子マネー支払いへ誘導する
遠隔操作ソフトを入れさせると、相手があなたのパソコン画面を操作できる状態になります。銀行やメール、クラウド、通販サイトの情報を見られる危険があります。また、クレジットカード、ギフトカード、コンビニ決済、電子マネーなどで支払いを求められることもあります。
3. 画面が消せないときの対処法
警告画面が消せないように見えても、パソコン全体が壊れたとは限りません。多くはブラウザの画面上で表示されているだけです。次の順番で閉じてください。
画面を閉じる順番
- 電話番号には電話しない
- ブラウザのタブやウィンドウを閉じる
- 閉じられない場合は Alt + F4 で閉じる
- それでも無理なら Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開き、ブラウザを終了する
- タスクマネージャーも難しければ、パソコンを再起動する
- 再起動後に「ページを復元しますか?」と出ても、怪しいページは復元しない
ブラウザを閉じる
まず、ブラウザ右上の「×」で閉じます。警告画面の中にあるボタンではなく、ブラウザやウィンドウそのものを閉じてください。
Alt + F4で閉じる
Windowsなら、キーボードの Alt キーを押しながら F4 を押すと、現在開いているウィンドウを閉じられます。ノートPCでは、機種によって Fn キーも必要な場合があります。
タスクマネージャーでブラウザを終了する
Ctrl + Shift + Esc を押すと、タスクマネージャーを開けます。Chrome、Edge、Firefoxなど利用中のブラウザを選び、「タスクの終了」を押してください。警察庁も、ブラウザを強制的に閉じる方法としてタスクマネージャーの利用を案内しています。
再起動する
どうしても閉じられない場合は、パソコンを再起動します。再起動後、ブラウザが「前回のページを復元しますか?」と聞いてきても、復元しないでください。復元すると、同じ偽警告ページがまた開くことがあります。
通知の許可も見直す
偽警告の中には、ブラウザ通知を悪用するものもあります。警告が繰り返し出る場合は、ChromeやEdgeの設定から、見覚えのないサイトの通知許可を削除してください。
4. 電話してしまった場合にやること
電話してしまった場合でも、まだ被害を広げないためにできることがあります。相手の指示に従い続けず、まず通話を切ってください。
遠隔操作ソフトを入れていないか確認する
相手に言われてソフトを入れた場合は、インターネット接続を切ります。LANケーブルを抜く、Wi-Fiをオフにする、機内モードにするなどで接続を止めます。その後、インストールしたソフトをアンインストールし、可能ならセキュリティソフトで確認します。
警察庁も、指示されたアプリやソフトをインストールしないこと、インストールしてしまった場合はネットワークから切断し、ウイルスチェックやアンインストール、可能であれば初期化、パスワード変更を行うよう案内しています。
カード会社・銀行に連絡する
クレジットカード番号を伝えた、カードで支払った、遠隔操作中に銀行や通販サイトを開いた場合は、カード会社や銀行へ連絡してください。カードの利用停止、再発行、不審な利用の確認が必要になることがあります。
電子マネーを買ってしまった場合
電子マネーやギフトカードを購入し、番号を伝えてしまった場合は、購入したカード、レシート、相手とのやり取りを保存します。電子マネーの発行会社へ連絡し、利用停止や救済措置の相談が可能か確認してください。
警察・消費生活センターへ相談する
お金を払った、遠隔操作ソフトを入れた、個人情報を伝えた場合は、最寄りの警察署や警察相談専用電話 #9110 に相談してください。消費者ホットライン 188 でも相談先につながります。
被害対応:すでに支払った・情報を伝えた場合は、ネット詐欺に遭ったかも?最初にやることまとめも確認してください。
5. 家族に伝えるルール
サポート詐欺は、本人が焦っている瞬間を狙います。家族で事前にルールを決めておくと、被害を止めやすくなります。
パソコンに警告が出たら、1人で電話しない。1人で支払わない。まず画面を写真で家族に送る。
特に高齢の親には、「Microsoftや警察を名乗っても、画面の電話番号にはかけない」と短く伝えておくのが効果的です。細かい見分け方より、行動ルールを固定するほうが安全です。
6. 普段からできる予防策
- Windows Update、macOS、ブラウザを最新にする
- Chrome、Edge、Firefoxの危険サイト警告を有効にする
- ブラウザ通知は、必要なサイトだけ許可する
- 高齢の親のPCには、相談先メモを貼っておく
- 電子マネーやギフトカードで支払いを求められたら詐欺を疑う
警察庁も、OSやソフトウェアを最新に保つこと、ウイルス対策ソフト等を導入することを被害防止対策として挙げています。普段の更新と、警告が出たときの行動ルールをセットにしておきましょう。
7. まとめ:警告を消すより、電話しないことが最優先
偽のウイルス警告は、画面の迫力で判断力を奪う詐欺です。大事なのは、警告の見た目を見抜くことではありません。電話しない、入れない、払わない。この3つを先に守ることです。
- 画面の電話番号には電話しない
- 遠隔操作ソフトを入れない
- 電子マネーやカードで支払わない
- ブラウザを閉じる、閉じられなければタスクマネージャーで終了する
- 電話・支払い・インストールをしてしまったら、証拠を残してカード会社・銀行・警察・消費生活センターへ相談する
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