クレジットカード情報を入力してしまったら?不正利用を止める初動対応

偽SMSの画面に、クレジットカード番号を入力しちゃったかもしれない…。まだ請求は見えてないけど、様子見でいいの?

カード情報を入れたなら、まずカード会社へ連絡しよう。使われてから探すより、止める・再発行する・明細を見るのが先です。
偽SMSやフィッシングサイトに、クレジットカード情報を入力してしまった。まだ使われていないかもしれないけれど、このまま放置していいのか不安。
そんなときに大事なのは、様子を見ることではなく、早めにカード会社へ連絡することです。
入力してしまった情報が、カード番号だけなのか、有効期限やセキュリティコードまで入れたのか、本人認証サービスの認証コードまで入れたのかで、緊急度は変わります。
先に結論:クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコード、本人認証コードを偽サイトへ入力した可能性がある場合は、SMSやメールのリンクを閉じ、カード裏面・公式アプリ・公式サイトからカード会社へ連絡してください。
消費者庁は、SMSやメールでいきなりクレジットカード番号の入力を求めることはないとして、ID・パスワード、クレジットカード番号等を入力しないよう注意しています。また、身に覚えのない請求があった場合はすぐカード会社へ連絡するよう案内しています。出典:消費者庁「クレジットカードの不正利用にご注意ください!」
1. まず結論:カード会社へ連絡し、利用停止・再発行を相談する
クレジットカード番号やセキュリティコードを入力してしまった場合は、まずカード会社に連絡します。「まだ不正利用されていないかもしれない」と思っても、カード情報が相手に渡っている可能性があります。
なお、カードを止めるか、再発行するか、調査を依頼するかはカード会社の判断も関わります。自己判断で放置せず、状況を伝えて指示を受けてください。
最初にやる6つ
- SMS・メール内のリンクや偽サイトを閉じる
- カード裏面・公式アプリ・公式サイトからカード会社へ連絡する
- カードの利用停止・再発行を相談する
- カード会社アプリやWeb明細で利用履歴を確認する
- カード会社のID・パスワードを入力した場合は変更する
- 不審な請求があれば、カード会社・警察・消費生活センターに相談する
国民生活センターは、クレジットカード番号等を入力して不正利用された場合、すぐにクレジットカード会社へ連絡して調査を依頼するよう案内しています。個人情報やパスワードも入力している場合は、アカウント乗っ取りや勝手な買い物にも注意が必要です。出典:国民生活センター 消費者トラブルFAQ
入力した情報別:危険度チェック
どの情報を入力したかで、最初に動くべき場所が変わります。迷う場合は、危険度を低く見積もらずカード会社へ確認してください。
カード番号だけ
危険度:高
まずやること:カード会社へ連絡・明細確認
カード番号+有効期限
危険度:高
まずやること:カード会社へ連絡・利用停止相談
カード番号+セキュリティコード
危険度:とても高い
まずやること:カード会社へ連絡し、利用停止・再発行を相談
カード会社のID・パスワード
危険度:とても高い
まずやること:パスワード変更・ログイン履歴確認・カード会社へ連絡
本人認証サービスの認証コード
危険度:とても高い
まずやること:カード会社へすぐ連絡
住所・電話番号・メールアドレス
危険度:中〜高
まずやること:迷惑連絡・なりすまし・同じパスワードの使い回しに注意
支払いまで完了した
危険度:とても高い
まずやること:カード会社へ連絡・調査依頼
2. ケース1:カード番号・有効期限・セキュリティコードを入力した場合
カード番号、有効期限、セキュリティコードを入力した場合は、カード情報が不正利用されるおそれがあります。特にセキュリティコードまで入力している場合は、カード決済に使える情報がまとまって渡っている可能性があります。
すぐやること
- カード会社へ連絡する
- 利用停止を相談する
- カード番号の再発行を相談する
- 利用明細を確認する
- 身に覚えのない利用があれば申告する
- 家族カードや追加カードの利用も確認する
国民生活センターは、カード会社をかたるフィッシングメールを信じ、カード番号や住所、電話番号などを入力した後、約40万円の売上確認SMSが届いた事例を紹介しています。この事例では、カード停止とカード番号再発行の手続きが行われています。出典:国民生活センター「そのメール、フィッシング詐欺!」
カード会社へ伝えること
- いつ入力したか
- どのサイト・SMS・メールだったか
- 何を入力したか
- 不審な請求があるか
- 本人認証コードも入力したか
- 家族カードや追加カードがあるか
偽サイトのスクリーンショットやSMSが残っていれば、削除する前に保存しておくと説明しやすくなります。ただし、偽サイトへもう一度アクセスする必要はありません。
3. ケース2:カード会社のログインID・パスワードも入力した場合
カード番号だけでなく、カード会社の会員サイトのID・パスワードも入力した場合は、カード会員ページにログインされる可能性があります。登録メールアドレスや電話番号を変えられたり、利用明細やカード情報を見られたりするおそれがあります。
すぐやること
- 公式アプリ・公式サイトからパスワードを変更する
- 同じパスワードを使っている他サービスも変更する
- ログイン履歴を確認する
- 登録メールアドレス・電話番号が変えられていないか確認する
- 利用通知をオンにする
- カード会社へ連絡する
警察庁は、フィッシングサイト等に普段利用しているID・パスワード等を入力してしまった場合、そのID・パスワード等を使っているすべてのサービスで速やかに変更するよう案内しています。出典:警察庁「フィッシング対策」
4. ケース3:本人認証サービス・3Dセキュアの認証コードを入力した場合
カード決済時に出る本人認証サービス、いわゆる3Dセキュアの認証コードやワンタイムパスワードを入力した場合は、危険度がかなり高いです。
詐欺側がリアルタイムで決済を進めていて、最後の確認として認証コードを入力させている可能性があるからです。「キャンセルのため」「本人確認のため」と言われても、SMSや電話で誘導された画面へ認証コードを入力しないでください。
すぐやること
- カード会社へすぐ連絡する
- 該当決済が通っていないか確認する
- 利用停止・再発行を相談する
- 会員サイトのパスワードを変更する
- 利用通知をオンにする
日本クレジット協会は、クレジットカード不正利用への対策として、本人認証サービスや利用明細の確認などを案内しています。本人認証サービスは大切ですが、偽サイトに認証コードを入力してしまうと悪用されるおそれがあるため、入力先を必ず確認します。参考:日本クレジット協会「クレジットカード不正利用5つの対策」
5. ケース4:住所・電話番号・メールアドレスも入力した場合
カード情報に加えて、住所、電話番号、メールアドレス、氏名、生年月日なども入力した場合は、今後の詐欺にも注意が必要です。
起こりうること
- 迷惑メールが増える
- 詐欺SMSが増える
- 電話詐欺が来る
- 他サービスへのログインを試される
- 本物らしい追加詐欺が来る
やること
- 同じメールアドレス・パスワードのサービスを確認する
- 重要サービスのパスワードを変更する
- 迷惑SMS・迷惑電話に注意する
- 家族にも「自分を名乗る連絡」に注意してもらう
- 必要なら消費生活センターや警察に相談する
国民生活センターも、個人情報やメールアドレス、パスワードを入力している場合、アカウント乗っ取りや勝手な買い物など、個人情報が不正利用されるおそれがあると注意しています。
6. 不正利用があるか確認する場所
カード会社へ連絡した後は、利用明細も確認します。カード会社側で停止や調査が進んでいても、自分で気づける範囲を見ておくことは大切です。
- カード会社アプリ
- Web明細
- 利用通知メール
- 利用通知SMS
- 家族カードの明細
- 電子マネー・QR決済へのチャージ履歴
- サブスク決済
- ネット通販の購入履歴
特に見落としやすいのは、少額決済です。数百円から数千円の決済で試され、その後に大きな金額を使われることがあります。消費者庁も、日ごろから利用明細をよく確認し、身に覚えのない請求があった場合はすぐカード会社に連絡するよう案内しています。
7. やってはいけないこと
- 偽サイトをもう一度開く
- SMSやメールに返信する
- 表示された電話番号に電話する
- もう一度カード情報を入力する
- 「キャンセルには認証コードが必要」と言われて入力する
- カード会社ではない相手にカード番号を伝える
- 不正利用が見えるまで放置する
- 同じパスワードを使い続ける
特に危ないのは、「キャンセル手続き」と言われて追加の認証コードを入力することです。キャンセルに見せかけて、別の決済を通そうとしている可能性があります。
8. カード会社へ電話するときのメモ
重要:カード会社へ伝えること
- フィッシングサイトにカード情報を入力した可能性がある
- 入力した日時
- 入力した情報
- 不審な利用の有無
- 本人認証コードも入力したか
- カード停止や再発行が必要か相談したい
カード会社の連絡先は、SMSやメール内の番号ではなく、カード裏面・公式アプリ・公式サイトから確認します。検索広告から偽サイトに誘導されるケースもあるため、ブックマークや公式アプリがあるならそこから確認するのが安全です。
9. 警察や消費生活センターには相談すべき?
不正利用がある、相手に個人情報を多く渡した、被害額がある、不安が大きい場合は相談して大丈夫です。最初の連絡先はカード会社ですが、被害が見えている場合や相手とのやり取りが残っている場合は、相談先を増やします。
- カード会社
- 警察相談専用電話 #9110
- 消費者ホットライン 188
- 最寄りの消費生活センター
国民生活センターのFAQでも、困った場合は消費生活センターや警察等に相談するよう案内されています。
10. 家族で決めておきたいルール
重要:家族ルール
SMSやメールのリンクから、カード番号・セキュリティコード・認証コードを入力しない。
「不正利用確認」「利用停止」「未払い」と書かれていても、カード会社の公式アプリやカード裏面の番号から確認する。
入力してしまったら、怒らずにすぐ家族へ相談する。
最後の「怒らずに」が意外と大事です。怒られそうだから隠してしまうと、カード停止や再発行が遅れます。家族で守るなら、見分け方だけでなく、相談しやすい空気もセットで作っておきます。
まとめ
クレジットカード情報を偽サイトに入力してしまった場合、まずやるべきことはカード会社への連絡です。
カード番号、有効期限、セキュリティコード、本人認証コードまで入力している場合は、不正利用につながる可能性があります。まだ被害が見えていなくても、カード情報が相手に渡っている可能性があります。
大事な3つ
- カード会社へ連絡する
- 利用停止・再発行を相談する
- 利用明細と関連アカウントを確認する
不安な場合は自己判断で放置せず、カード会社、消費生活センター、警察相談窓口に相談しましょう。
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参考情報
- 消費者庁「クレジットカードの不正利用にご注意ください!」
- 国民生活センター 消費者トラブルFAQ「クレジットカード番号等を入力したら不正利用され請求があがっている」
- 国民生活センター「そのメール、フィッシング詐欺!」
- 警察庁「フィッシング対策」
- 日本クレジット協会「クレジットカード不正利用5つの対策」
