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親のスマホを詐欺から守る設定5選|SMS・電話・偽アプリ対策

親のスマホを詐欺から守る設定5選|SMS・電話・偽アプリ対策 アイキャッチ画像
安全に生きたい編集部

親のスマホに怪しいSMSや電話が来たら、毎回見分けてもらうしかないのかな?正直、それは難しそう…。

全部を見分けてもらうより、危ない連絡が届きにくくなる設定と、押しても被害が広がりにくい設定を一緒に整えよう。

親のスマホに、こんなSMSや電話が届くことがあります。

  • 荷物をお届けしましたが不在でした
  • 口座を一時停止しました
  • 電気料金が未払いです
  • 本人確認のため、認証コードを教えてください
  • ウイルス感染しています。今すぐ対応してください

こうした連絡の中には、偽SMS、詐欺電話、偽アプリへ誘導するものがあります。大事なのは、親に「全部見分けて」と頼むことではありません。危ない連絡が届きにくくなる設定と、押しても被害が広がりにくい設定を、家族が一緒に整えておくことです。

先に結論:親のスマホは、「届かせない」「押させない」「気づける」状態にしておくと、偽SMS・迷惑電話・偽アプリ・認証コード詐欺の被害を減らしやすくなります。

警察庁は、SMSやメール内のリンクは偽装でき、見た目だけで真偽を判断するのは非常に困難だとして、公式サイトをブックマークしたり公式アプリを活用したりすることを勧めています。また、携帯電話会社などが提供する迷惑メッセージブロック機能の活用も案内しています。出典:警察庁「フィッシング対策」

1. まず結論:親のスマホは「届かせない・押させない・気づける」設定にする

まず確認する5つ

  1. 迷惑SMS・迷惑電話ブロックを有効にする
  2. 公式アプリ・ブックマークから確認する習慣を作る
  3. Androidの不明なアプリのインストールをオフにする
  4. 銀行・決済アプリの通知と多要素認証をオンにする
  5. 認証コードを誰にも教えない家族ルールを作る

2. 設定1:迷惑SMS・迷惑電話ブロックを有効にする

まずは、怪しいSMSや電話が届きにくくなる設定を確認します。親世代の場合、怪しいSMSを「念のため確認しよう」と開いてしまうことがあります。届いた後に見分けるより、そもそも届きにくくするのが大事です。

確認したい設定

  • 携帯会社の迷惑SMSブロック
  • 迷惑電話ブロック
  • 非通知・知らない番号への注意設定
  • iPhoneの不明な差出人を分ける設定
  • Androidの迷惑メッセージ・迷惑電話対策機能
  • セキュリティアプリやキャリア提供アプリ

キャリアや機種によって名称は違います。「迷惑メッセージ」「迷惑SMS」「迷惑電話」「スパム対策」などの名前で探すと見つかりやすいです。

iPhoneで見る場所

  • 設定 → メッセージ → 不明な差出人をフィルタ
  • 設定 → 電話 → 不明な発信者を消音
  • 携帯会社の迷惑SMS・迷惑電話ブロックサービス

iPhoneでは、知らない相手からのメッセージを分けたり、連絡先にない番号からの着信を鳴らさない設定ができます。必要な電話まで気づきにくくなる場合もあるので、親の生活に合わせて一緒に確認してください。

Androidで見る場所

  • メッセージアプリ → 設定 → スパム対策
  • 電話アプリ → 設定 → 発信者番号とスパム
  • 携帯会社アプリ → 迷惑SMS・迷惑電話対策

Androidはメーカーやアプリによって表示名が変わります。Googleメッセージや電話アプリを使っている場合は、「スパム」「迷惑」「発信者番号」などの項目を探すと見つけやすいです。

家族が一緒にやること

親のスマホを借りて、設定アプリやキャリアアプリを一緒に確認します。「よく分からないからオフのまま」になっていることもあるので、まずはここを見直すだけでも効果があります。

3. 設定2:公式アプリ・ブックマークから確認する習慣を作る

次に大事なのは、SMSのリンクを使わない導線を作ることです。偽SMSは、宅配、銀行、税金、電気代、スマホ料金など、生活に関係する名前で届きます。文面が本物っぽいこともあるので、親に毎回見分けてもらうのは現実的ではありません。

ホーム画面に置きたいもの

  • 銀行アプリ
  • 証券アプリ
  • クレジットカードアプリ
  • PayPayなど決済アプリ
  • 携帯会社アプリ
  • 電力会社・ガス会社アプリ
  • 宅配会社アプリ
  • 自治体やマイナポータル関連アプリ

警察庁は、SMSやメール内リンクを安易にクリックせず、公式アプリやブックマーク済みの公式サイトから接続するよう案内しています。金融機関がIDやパスワード等をメールやSMSで問い合わせることはない、という点も明記しています。出典:警察庁「フィッシング対策」

親に伝える言い方

SMSにリンクが来ても、そこから開かないでね。宅配も銀行も電気代も、ホーム画面の公式アプリから見る。迷ったらスクショを送って。

4. 設定3:Androidの不明なアプリのインストールをオフにする

Androidスマホを使っている場合、ここはかなり重要です。偽SMSのリンク先から、宅配アプリやセキュリティアプリを装った不正アプリを入れさせる手口があります。

IPAは、宅配便業者をかたる偽SMSに関する注意喚起で、Android利用者に対し、提供元不明のアプリをインストールしない設定へ戻すことや、不審なアプリを削除することを案内しています。出典:IPA「宅配便業者をかたる偽ショートメッセージに関する相談が急増中」

確認したい設定

機種によって少し違いますが、だいたい次のような場所にあります。

設定
→ アプリ
→ 特別なアプリアクセス
→ 不明なアプリのインストール

ここで、Chrome、メール、SMSアプリ、ファイル管理アプリなどに対して、「この提供元のアプリを許可」がオンになっていないか確認します。オンになっていたら、基本はオフにします。

Google Play プロテクトも確認する

Androidでは、Google Play プロテクトもオンにしておきます。Google公式ヘルプでは、Play プロテクトを使ってアプリの安全性とデータプライバシーを確認する方法が案内されています。Google Play ストアのプロフィールアイコンから「Play プロテクト」を開き、スキャン設定を確認できます。出典:Google Android ヘルプ「Google Play プロテクトを使用してアプリの安全性とデータ プライバシーを確保する」

親に伝える言い方

SMSからアプリを入れてと言われたら、一度止めて。宅配でも銀行でも、アプリはGoogle Playから入れる。分からなかったら、入れる前に連絡して。

5. 設定4:銀行・決済アプリの通知と多要素認証をオンにする

親のスマホで特に守りたいのが、銀行・カード・決済アプリです。不正ログインや不正利用は、早く気づけるかどうかが大事です。そのために、通知をオンにしておきます。

オンにしたい通知

  • ログイン通知
  • 支払い通知
  • 送金通知・出金通知
  • パスワード変更通知
  • 登録情報変更通知
  • クレジットカード利用通知
  • 証券口座の注文・約定通知

あわせて、多要素認証や生体認証も有効にします。ネット銀行、証券口座、クレジットカード、決済アプリ、携帯会社アプリ、メールアプリ、Apple Account、Googleアカウントは、家族が一緒に確認する価値があります。

金融系の設定を深く確認する場合:ネット銀行・証券口座が乗っ取られる手口とは?不正送金・不正取引を防ぐ設定も確認してください。

6. 設定5:認証コードを誰にも教えない家族ルールを作る

最後は設定というより、家族ルールです。でも、これが一番大事かもしれません。SMS認証コードやワンタイムパスワードは、本来アカウントを守るためのものです。しかし、偽サイトや電話相手に入力・伝達してしまうと、ログインや支払いに使われてしまうことがあります。

家族ルール

SMSで届いた認証コードは、誰にも教えない。

銀行・カード会社・警察・サポート窓口を名乗っていても、電話で番号を読み上げない。

不安なときは、いったん切って、公式の連絡先にかけ直す。

Appleも、Apple Accountのパスワードや確認コードは絶対にほかの人に教えないよう案内しています。Appleを装った疑わしいSMSは、スクリーンショットを添付して報告できるとも説明しています。出典:Appleサポート「フィッシングメッセージ、偽のサポート電話、その他の詐欺を含むソーシャルエンジニアリングスキームを認識し、対処する」

親に伝える言い方

6桁の番号は、カギみたいなもの。電話の相手に言わない。画面に出たところへ急いで入れない。迷ったら、スクショを送って。

7. 親のスマホに入れておきたい相談ショートカット

意外と効くのが、相談しやすい導線です。親が怪しいSMSを見たときに、すぐ相談できるようにしておきます。

  • 家族のLINEをホーム画面に置く
  • 電話帳の一番上に家族を登録する
  • 怪しいSMSはスクショして送る、と決める
  • 警察相談専用電話 #9110 をメモしておく
  • 消費者ホットライン 188 をメモしておく
  • 銀行・カード会社の正規連絡先をメモしておく

「困ったら誰に聞くか」が決まっているだけで、詐欺相手に電話してしまう確率を下げられます。怒られそうだと思うと相談できなくなるので、家族側も「迷ったら送ってくれればいい」と伝えておくのが大事です。

LINE相談ショートカットの置き方

よく使う家族のLINEトークを、親のスマホのホーム画面に置いておくと、怪しいSMSを見た瞬間に相談しやすくなります。LINEアプリで家族とのトークを開き、トーク設定から「ショートカットを作成」や「ホーム画面に追加」に進みます。端末やLINEのバージョンによって表示名は違うため、見つからない場合は家族の連絡先をホーム画面近くに置くだけでも十分です。

親に伝える言い方

怪しいSMSや電話が来たら、正しいかどうかを一人で判断しなくて大丈夫。押す前、電話する前、支払う前に、このLINEへスクショを送って。

8. やってはいけない設定・行動

  • SMSのリンクからログインする
  • SMSのリンクから支払いする
  • SMSのリンクからアプリを入れる
  • 認証コードを電話で読み上げる
  • 画面共有しながら銀行アプリを開く
  • 遠隔操作アプリを入れる
  • 不明なアプリのインストールを許可したままにする
  • 銀行・カード・決済アプリの通知をオフにする
  • 家族に相談しづらい雰囲気にする

9. 家族に送る短いメッセージ

家族に送る用

SMSで届いたリンクから、ログイン・支払い・アプリのインストールはしないでね。

銀行・宅配・電気代・税金に見えても、公式アプリから確認して。

6桁の認証コードは誰にも教えない。

迷ったら、押す前にスクショを送って。

まとめ

親のスマホを詐欺から守るには、親にすべての詐欺を見分けてもらう必要はありません。大事なのは、危ないSMSや電話が届きにくくなる設定をして、万が一届いても、リンク・支払い・アプリ導入へ進まない流れを作ることです。

まずは、迷惑SMS・迷惑電話ブロック、公式アプリの導線、不明なアプリのインストール制限、銀行・決済アプリの通知、認証コードを教えない家族ルールを確認しましょう。完璧を目指すより、「SMSのリンクから開かない」「認証コードを教えない」「迷ったら家族にスクショを送る」の3つだけでも十分効果があります。

この5本を順番に読むと、押す前、押した後、認証コードを入れた後、金融被害が心配なとき、偽警告が出たときまで確認できます。

参考情報

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