警察を名乗る電話が来たら?逮捕状・LINE・ビデオ通話を使うニセ警察詐欺の対処法
🛡️ この記事について:「情報処理安全確保支援士」(IPA認定 国家資格)保有者が執筆・一次情報を確認しています。参照先は警察庁・IPA・消費者庁など公的情報を優先。 → 編集方針・運営者情報
⚡ 今すぐできること(困っている方はまずここを)
- お金や個人情報をこれ以上渡さない
- かかってきた電話はいったん切る(折り返さない)
- 家族または公的窓口にすぐ相談する

🛡️ この記事について:「情報処理安全確保支援士」(IPA認定 国家資格)保有者が執筆・一次情報を確認しています。参照先は警察庁・IPA・消費者庁など公的情報を優先。 → 編集方針・運営者情報
警察から電話が来て「あなたに逮捕状が出ている」って言われたら…怖くて切れないかも。

本物か迷うときほど、いったん切って確認して大丈夫。警察を名乗って「お金・口座・暗証番号・認証コード・LINE・ビデオ通話」を求めてきたら、ニセ警察詐欺を強く疑って。本物の警察が、捜査や取り調べのためにLINEに誘導することはありえないんだ。
⏱️ 30秒でわかる|まずこれだけ
警察を名乗る電話で 「逮捕状」「口座が犯罪に使われている」「LINEで取り調べ」「ビデオ通話」「資産を調査」「誰にも言うな」 が出たら——まず電話を切ってください。そのうえで、相手が言った番号ではなく、自分で調べた警察署か #9110(緊急時は110番)に確認します。
「あなたに逮捕状が出ています」「あなたの口座が犯罪に使われています」「身の潔白を証明するため資産を確認します」「LINEのビデオ通話で警察手帳を見せます」——突然こんな電話が来たら、誰でも怖くなります。でも、警察を名乗ってお金・口座情報・暗証番号・認証コード・LINE登録・ビデオ通話を求めてくる電話は、ニセ警察詐欺の可能性があります。
本物かもしれないと思うと、電話を切るのは失礼に感じるかもしれません。けれど被害を防ぐために大事なのは、相手の話を最後まで聞くことではなく、いったん電話を切って、自分で調べた公式番号に確認することです。この記事では、危険サイン・やってはいけないこと・切った後の確認方法・すでに情報を渡してしまった場合の初動を、家族で実行できる形でまとめます。
この記事の結論
- 警察を名乗る電話でも「お金・口座・暗証番号・認証コード・LINE・ビデオ通話・画面共有」が出たら、いったん切る
- 本物の警察が、捜査・取り調べのためにLINEやSNSのビデオ通話へ誘導することはない(警察庁)
- 確認は相手が言った番号ではなく、自分で調べた警察署か警察相談専用電話「#9110」へ。緊急時は110番
- すでに話した・送金した・ビデオ通話した場合でも、早く相談するほど被害を止められる可能性がある
先に意味を押さえておくと読みやすい言葉です。
- ニセ警察詐欺: 警察官・検察官などを名乗り、不安をあおってお金や個人情報をだまし取る詐欺。
- 特殊詐欺: 電話やSNSで対面せずにお金をだまし取る詐欺の総称(オレオレ詐欺・還付金詐欺など)。
- 受理番号: 警察が事件を受け付けた番号。詐欺では、これを偽サイトで入力させる手口がある。
- #9110: 警察相談専用電話。緊急ではない相談の全国共通窓口。
- #8103(ハートさん): 性犯罪被害相談電話。性的な被害・脅しの相談先。
- 国際電話番号: 「+」から始まる番号。特殊詐欺の発信に使われることが多い。
🚓 まず結論|警察を名乗る電話でも、これは全部ストップ
検索からたどり着いた方は、いま焦っているかもしれません。先に答えを出します。警察を名乗る電話が来ても、次のことはその場でやらないでください。
- お金を振り込まない
- 口座番号・暗証番号・認証コードを教えない
- LINE・SNS・ビデオ通話に移動しない
- 画面共有や遠隔操作アプリを入れない
- 身分証や顔写真を送らない
- 「家族に言うな」と言われても、家族や公式窓口に相談する
- 相手が教えてきた番号にかけ直さない
- 着信に警察署っぽい番号が出ても、それだけで信用しない
警察庁の注意喚起でも、犯人が偽の警察手帳や逮捕状を見せたり、SNS・ビデオ通話へ誘導したりする例が紹介されています。「画面で警察手帳を見せられたから本物」とは限りません。
⚠️ 大切な前提
- これは「警察を疑え」という話ではありません。本物の警察が、電話一本でお金や暗証番号を求めることはありません。
- 怖がらせるのが目的ではなく、落ち着いて「止める・確認する」ための知識です。
- 手口や相談窓口は変わります。最新情報は警察庁(SOS47)などの公式発表で確認してください。緊急時は110番です。
📞 ニセ警察詐欺とは?いま急増している
ニセ警察詐欺とは、警察官・検察官・捜査員などを名乗り、「あなたが犯罪に関わっている」「口座が悪用されている」「逮捕されるかもしれない」と思わせて、お金や個人情報をだまし取る詐欺です。
規模も深刻です。警察庁によると、令和7年(2025年)の特殊詐欺は認知件数 約2万7千件・被害額 約1,414億円と過去最悪で、そのうちニセ警察詐欺は被害額が約985億円と、特殊詐欺全体のおよそ4割を占めました。認知件数では20〜30代が多く、被害額では60〜70代が大きい——若い世代も高齢者も、幅広く狙われているのが特徴です。
本物の警察が、捜査や取り調べのためにLINEやSNSのビデオ通話に誘導することはありません。「LINEで取り調べる」「ビデオ通話で確認する」と言われた時点で、ニセ警察詐欺の可能性が高いと考えてください。
🎭 最近のニセ警察詐欺で多い流れ
「自分のケースと同じかも」と気づけるよう、典型的な流れを順番に見ていきます。
1. 自動音声・電話会社を名乗る電話から始まる
最初から「警察です」と名乗るとは限りません。「2時間後にこの電話は使えなくなります」「未納料金があります」「詳しくは1番を押してください」といった自動音声から始まり、案内に従うと電話会社や総務省などを名乗る相手につながり、最後に「警察へつなぎます」と言われるパターンがあります(→ 自動音声「1番を押して」の詐欺の見分け方・対処はこちら)。
「電話が止まる」「未納料金」「1番を押して」は、警察詐欺の入口になることがあります。その場で番号を押さず、いったん切って、契約している携帯会社の公式アプリ・公式サイトから確認しましょう。
2. 「あなたの口座・カード・携帯が犯罪に使われている」と言う
ニセ警察詐欺の核は、「あなたも事件の関係者だ」と思わせる言い方です。「あなたの口座がマネーロンダリングに使われている」「あなた名義のキャッシュカードが犯人の家から見つかった」「あなた名義の携帯が不正契約された」——普通に暮らしている人ほど、こう言われるとパニックになります。犯人はそこを狙います。

不安にさせて、考える時間を奪うのが狙い。怖くなったときほど、電話を切っていいんだよ。
3. 「逮捕状が出ている」と脅す
「あなたに逮捕状が出ています」「このままだと逮捕されます」「家族や職場にも連絡が行きます」「資産を提出すれば身の潔白を証明できます」。強い言葉で迫られると、冷静ではいられません。けれど電話やLINEの画面越しに逮捕状を見せ、お金を振り込ませる流れは非常に危険です。警察庁の注意喚起でも、ニセ警察官が「逮捕状が出ている」「身の潔白の証明に資産提出が必要」などと言って金地金などをだまし取る事案が確認されています。
4. LINE・ビデオ通話へ誘導する
近年とくに多いのが、LINEやビデオ通話への誘導です。「このままLINEで取り調べます」「ビデオ通話で警察手帳を見せます」「逮捕状を画面で確認してください」。警察庁の実例では、被害者がLINEのビデオ通話に誘導され、画面越しに偽の警察手帳や「実名入りの逮捕状」を見せられたケースが紹介されています。犯人は「捜査内容は誰にも話すな」と口止めします。
- 警察手帳をビデオ通話で見せられても、信用しない
- 実名入りの逮捕状を見せられても、信用しない
- 画像も書類も、いまは簡単に偽造できる
5. 偽の警察サイトに誘導する
さらに巧妙な例では、LINEでURLと受理番号を送られ、URLを開くと「警視庁」などと表示された偽サイトに接続。そこで受理番号を入力すると、自分の名前が入った逮捕状のような書類が表示される——という流れが確認されています。
公式っぽいロゴ・URL・受理番号・逮捕状風のPDFがあっても、本物とは限りません。URLは開かず、開いてしまっても入力せず、電話を切って公式窓口に確認してください。
6. 性的な要求・常時ビデオ通話を求める悪質な手口
ニセ警察詐欺の中には、金銭だけでなく性的な被害を伴う悪質な事案も確認されています。警察庁は、ニセ警察官が金銭要求とあわせて「身体特徴の確認」などを名目に裸になることを求めたり、入浴中・トイレ時を含む常時ビデオ通話を求めたりする事案に注意を呼びかけています。相手がどれだけ警察官らしく名乗っても、従わないでください。
すでにビデオ通話に出てしまった・画像を送ってしまった場合でも、あなたが悪いわけではありません。相手は恐怖と羞恥心を利用して、相談しにくくさせようとします。画像や動画を送り直したり、第三者に広く共有したりしないでください。相手のアカウント名・電話番号・URL・やり取りの日時などを記録し、警察や専門窓口に相談を。性的な被害や脅しが絡む場合は、性犯罪被害相談電話 #8103(ハートさん) も相談先になります。
⚠️ 危険サイン一覧|この言葉が出たら電話を切る
国際電話番号については、警察庁が特殊詐欺に使われた番号に国際電話番号が多いとして、固定・携帯ともに国際電話や知らない番号への対策(#みんとめ)を呼びかけています。
✅ 本物の警察か確認する方法
1. まず電話を切る
本物だったら失礼では、と心配になるかもしれません。でも、本物か分からない電話で個人情報やお金の話を続けるほうが危険です。「確認してから折り返します」「家族に確認します」と言って切ってかまいません。相手が「切ったら逮捕する」「今すぐ対応しろ」と迫るほど、詐欺の可能性は高いです。
2. 相手が教えた番号にかけ直さない
切ったあと、相手が教えてきた番号にかけ直してはいけません。偽の窓口につながる可能性があります。着信に本物の警察署のような番号が出ても、それだけで信用しないでください(番号は偽装表示できます)。確認するときは、検索結果の広告や偽サイトに注意し、都道府県警察の公式サイトや自治体の公式ページから番号を調べてかけ直します。家族と一緒に確認すると、より安心です。
3. #9110に相談する
「これって警察に相談していいのかな?」という不安には、警察相談専用電話「#9110」。全国どこからでも、かけた地域を管轄する相談窓口につながります(受付は原則として平日のため、対応時間は各警察本部により異なります)。
110番(緊急)
相手が家に来ると言っている/脅されている/現金を取りに来る/被害が進行中のとき。
#9110(相談)
本物か分からない/相談したい/緊急ではないとき。かけた地域の相談窓口につながります。
🆘 すでに話した・送ってしまった場合の対処法
名前・住所・生年月日を話してしまった
それだけですぐにお金を取られるとは限りませんが、今後さらに本物っぽい電話・SMS・郵便が来る可能性があります。話した内容と着信番号をメモし、家族に共有を。「さっきの件です」と続きの電話が来ても応じないこと。不安なら#9110へ相談しましょう。
口座番号・銀行名を伝えてしまった
念のため金融機関に相談します。とくにネット銀行・証券・スマホ決済を使っている人は、ログイン履歴・送金履歴・登録メール/電話番号・二要素認証の設定を確認しましょう(→ ネット銀行・証券口座が乗っ取られる手口とは?)。
暗証番号・認証コードを教えてしまった
危険度が高いです。すぐに ①対象の銀行・カード・決済に連絡 ②利用停止やパスワード変更 ③ログイン/送金/登録変更の履歴を確認 ④同じパスワードを使う他サービスも変更 ⑤警察や#9110へ相談、の順で動きます(→ 認証コードを入力してしまったら?)。
お金を振り込んでしまった
時間が勝負です。まず振込元の銀行・カード会社・決済サービスに連絡(最優先)し、口座の凍結や組み戻しができないか相談します。そのうえで、警察に相談 → 振込明細や相手とのやり取りを保存 → 相手から連絡が来ても応じない、の順で動きます。「調査が終われば返す」「追加で払えば逮捕を止められる」と言われても、追加で払ってはいけません。
LINE登録・ビデオ通話をしてしまった
まず証拠を保存します(相手のアカウント名・ID・プロフィール画像・トーク/通話履歴・送られたURL・受理番号のスクリーンショット)。そのうえで警察や#9110へ。すぐブロックしたくなりますが、証拠を消す前に記録を残すのが大事です。
裸の確認・画像送信を求められた/応じてしまった
非常に悪質です。相手が警察を名乗っても、裸になる・身体確認・性的な画像送信に応じる必要はありません。すでに応じてしまっても、あなたは悪くありません。追加要求やお金には応じない/画像・動画を送り直したり広く共有したりしない/相手のアカウント名・電話番号・URL・やり取りの日時を記録/信頼できる人や警察に相談を。性的な脅しがあれば #8103(ハートさん)も検討してください。
👪 家族で決めておく「ニセ警察ストップルール」
ニセ警察詐欺は、電話を受けた本人だけで見破るのが難しいことがあります。だから、家族で先にルールを決めておくのが効きます。
- 警察・銀行・役所を名乗る電話は、一度切る
- お金・口座・暗証番号・認証コードの話が出たら、必ず家族に相談する
- 「誰にも言うな」は、家族に言う合図
- LINE・ビデオ通話・画面共有には移動しない
- 「逮捕状」と言われても、相手の番号ではなく公式番号で確認する
合言葉として「警察から電話が来たら、まず切る」「お金の話は家族会議」「“誰にも言うな”は詐欺の合図」を、親のスマホのメモや電話機の横、冷蔵庫などに貼っておくと安心です。
📱 親・家族のスマホで今すぐできる設定
「親のスマホを詐欺から守る設定5選」とあわせて、次の点を確認しておきましょう。
- 知らない番号にすぐ出ない運用にする/留守番電話を活用する
- 非通知・通知不可・電話帳にない番号への対策をする
- 「+」から始まる国際電話番号に注意する
- 迷惑電話対策アプリやキャリアのブロック機能を使う
- 家族の緊急連絡先をホーム画面に置く
- 銀行・カード・決済アプリの通知をオンにする
- 「認証コードは誰にも教えない」とメモを貼る
警察庁も、携帯電話への詐欺電話が急増しているとして、国際電話や見知らぬ番号からの着信を無視すること、留守番電話の活用などの対策を呼びかけています。
❓ よくある質問
本物の警察から電話が来ることはありますか?
あります。ただし、警察を名乗る電話だからとすぐ信用する必要はありません。お金の振込・口座調査・暗証番号・認証コード・LINE登録・ビデオ通話・「誰にも言うな」が出たら危険。いったん切って、自分で調べた警察署や#9110に確認してください。
着信が本物の警察署っぽい番号でした。信用していい?
番号表示だけで信用しないでください。実在する警察署の番号を偽装表示する手口があります。着信履歴からかけ直さず、自分で公式の番号を調べてかけ直しましょう。
LINEで警察手帳や逮捕状を見せられました。本物?
本物とは限りません。実例でも、LINEのビデオ通話で偽の警察手帳・実名入り逮捕状を見せられたケースがあります。画像・PDF・書類は偽造できます。見せられたものだけで判断しないでください。
「誰にも言うな」と言われました。守るべき?
守らないでください。「誰にも言うな」は、家族や本物の警察に相談させないための言葉です。不安なときほど、家族や#9110に相談してください。
すでにお金を払ってしまいました。もう遅い?
遅いと決めつけず、すぐ動いてください。①銀行に連絡 ②警察に相談 ③明細・やり取りを保存 ④追加の支払いに応じない。この4つを優先します。
💡 まとめ:怖い電話ほど、いったん切って確認
警察を名乗る電話が来ると「本物だったらどうしよう」と不安になります。でも、ニセ警察詐欺はその不安こそを狙います。「逮捕状」「口座が犯罪に」「LINEで取り調べる」「ビデオ通話で警察手帳」「資産を調査」「誰にも言うな」——こうした言葉が出たら、その場で判断しないことです。
電話を切り、相手が教えた番号ではなく、自分で調べた公式番号や#9110に確認する。すでに話した・送金した・ビデオ通話した場合でも、早く相談するほど被害を止められる可能性があります。恥ずかしい・迷惑をかけたくないと思っても、ひとりで抱え込まないでください。
- 警察を名乗る電話でも「お金・口座・暗証番号・認証コード・LINE・ビデオ通話」が出たら、いったん切る
- 本物の警察は、捜査・取り調べのためにLINE/SNSに誘導しない(警察庁)
- 確認は相手の番号ではなく、自分で調べた警察署か#9110。緊急時は110番
- すでに被害でも、早い相談で被害を止められることがある。性的な脅しは#8103も
- 家族で「まず切る/お金は家族会議/“誰にも言うな”は詐欺の合図」を共有しておく
📋 家族にそのまま送れる短いメッセージ
警察を名乗る電話が来ても、すぐ信じないでね。「逮捕状」「口座が犯罪に使われている」「LINEで確認」「ビデオ通話」「誰にも言うな」と言われたら、いったん電話を切って。お金・暗証番号・認証コードは絶対に教えないで、まず家族に連絡してね。
⚠️ 注意: 詐欺の手口や相談窓口は変わります。最新情報は警察庁(SOS47)・政府広報オンライン・お住まいの都道府県警の公式発表をご確認ください。事件・事故など緊急時は110番です。
💬 この記事が役に立ったら、ぜひ家族や高齢のご家族にもシェアしてください。「先に知っておく」ことが、いちばんの防御になります。
参考・出典
📋 詐欺被害チェックリスト(無料)
電話・SMS・投資・ネット通販――5種類の詐欺チェックリストを1ページに集約。「おかしいな」と思ったら今すぐ確認してください。
→ チェックリストを確認する(無料)次に読みたい記事
還付金詐欺「ATMで手続き」と言われたら
ATMで還付金は受け取れません。電話の正しい切り方と操作してしまった後の緊急対処。
