還付金詐欺「ATMで手続き」と言われたら|電話詐欺の最新手口と即断方法
🛡️ この記事について:「情報処理安全確保支援士」(IPA認定 国家資格)保有者が執筆・一次情報を確認しています。参照先は警察庁・IPA・消費者庁など公的情報を優先。 → 編集方針・運営者情報
📂このテーマの総合ガイド:詐欺の手口と対策 完全ガイド を見る →⚡ 今すぐできること(困っている方はまずここを)
- お金や個人情報をこれ以上渡さない
- パスワードを今すぐ変更する
- 家族または公的窓口にすぐ相談する

市役所っていう人から電話が来て「医療費の還付金が2万円あります。ATMで手続きできます」って言われた…

典型的な還付金詐欺です!ATMで還付金を受け取る手続きは存在しません。電話を切ってください。折り返さないでください。
🚨 絶対に覚えておいてほしい事実
- ATMを使って還付金は受け取れません(全国どこの自治体でも)
- 行政機関からの還付はATM操作を求めません(振込か窓口のみ)
- 急かす電話は全て詐欺を疑う(「今日中」「電話を切らないで」は詐欺のサイン)
還付金詐欺の典型的な手口
電話の台本
「〇〇市役所保険課の△△です。医療費の還付金2万円が手続きされていません。今日が最終日なので、今すぐATMで手続きしてください。ATMに着いたら電話してください」
ATMに誘導してから何をするのか
- 「振込先を設定します」と言いながら、実は相手に送金させる操作をさせる
- スマホのATM画面を写真で見せるよう言い、暗証番号を確認させる
- 「ATM操作中も電話しながら誘導」で被害者が気づきにくい
本物の還付金手続きとの違い
💡 本物の還付の連絡
- 文書(ハガキ・封書)で郵送されてくる
- 電話の場合は折り返し番号を教えてくれる(「かけ直さないで」と言わない)
- ATM操作は求めない(振込口座または窓口での手続き)
- 「今日中」と急かさない
電話を受けたときの対処
✅ 今すぐやること
- 「確認のために一度電話を切ります」と言って切る
- 自分で市区町村の代表番号を調べて折り返す(電話帳・公式サイト)
- 家族や知人に「こういう電話が来た」とすぐに話す
- 不審な場合は #9110 または 188 に相談
すでにATMで操作してしまった場合
✅ 今すぐ:送金停止を依頼
- 振込先の金融機関に今すぐ電話して「振込詐欺の可能性がある」と伝え、口座凍結を依頼
- 自分の口座の銀行にも連絡して不正送金の記録を依頼
- 警察に被害届(振り込め詐欺救済法による口座凍結・被害回復のため)
- 消費者ホットライン 188 に相談(弁護士紹介も可能)

どうして市役所の人と思ってしまうの?

番号表示を「03-XXXX-XXXX」など本物の市役所番号に偽装する「スプーフィング」技術が使われます。表示された番号は信用できません。「折り返しで確認する」が唯一の対抗手段です。
「ATMで還付金」は100%詐欺と覚える
還付金詐欺で最も大切な知識は、たったひとつです。「ATMを操作して還付金を受け取ることは、絶対にできない」——これだけは、何があっても覚えておいてください。市役所や税務署、年金事務所などの公的機関が、医療費や保険料の還付を理由に、あなたをATMへ呼び出すことは決してありません。
還付金詐欺は、「医療費の払い戻しがあります」「保険料の還付の手続きが済んでいません」といった電話から始まります。そして「期限が今日まで」「ATMで手続きできます」と急かし、ATMの前であなたに電話をかけさせながら、言葉巧みに操作を誘導します。その操作は、実際にはあなたから犯人へお金を「振り込む」操作です。お金を受け取るはずが、逆に振り込まされている——これが還付金詐欺のからくりです。
本物の還付手続きとの違い
本物の還付金の手続きが、詐欺とどう違うのかを知っておくと、見分けやすくなります。
💡 本物の還付はこうして連絡される
- 通知は文書(ハガキや封書)で郵送されてくるのが基本
- ATMの操作を求めることは絶対にない(振込口座の登録か、窓口での手続き)
- 「今日中に」「今すぐ」と急かさない
- 電話の場合も、折り返しの代表番号を案内してくれる(「かけ直さないで」とは言わない)
「番号表示が本物の役所だった」としても、安心はできません。表示される電話番号を本物そっくりに偽装する技術(スプーフィング)が使われることがあるためです。表示された番号は信用せず、「いったん切って、自分で調べた代表番号にかけ直す」ことが、唯一の確実な対抗策です。
家族で守る・地域で守る
還付金詐欺は、平日の昼間に在宅していることが多い高齢者が主な標的です。離れて暮らす家族ができる最大の対策は、「お金や手続きの電話が来たら、一度切って必ず家族に相談する」というルールを、あらかじめ共有しておくことです。
あわせて、固定電話を常時留守番電話に設定しておくと、詐欺電話の多くを最初の段階で遮断できます。「ATMでお金は戻ってこない」「急かす電話は全部詐欺」という合言葉を、家族みんなで共有しておきましょう。もし操作してしまった後でも、すぐに振込先の金融機関と警察に連絡すれば、被害を取り戻せる可能性があります。あきらめずに、消費者ホットライン188や警察相談#9110に連絡してください。
❓ よくある質問
Q. もうATMで操作してしまいました。
A. すぐに振込先の金融機関に電話し「振込詐欺の可能性がある」と伝えて口座凍結を依頼してください。並行して警察にも連絡を。早ければ被害を取り戻せる可能性があります。
Q. 携帯電話でもATM操作を求められる?
A. はい。「スマホのATMアプリで」「コンビニATMで」など手口は多様化しています。どんな形でも「ATMで還付金」は詐欺です。
Q. 番号が本物の役所でした。それでも詐欺?
A. 番号は偽装できます。表示を信用せず、一度切って自分で調べた代表番号にかけ直して確認してください。

「お金が戻ってきます」って言われると、つい嬉しくて信じちゃいそう…。

その「嬉しい」という気持ちを、詐欺師は狙っているんです。でも、たった一つ覚えておけば大丈夫。「ATMで還付金は受け取れない」。これだけです。お金や手続きの電話が来たら、一度切って家族に相談。急かしてくる相手ほど、立ち止まって確認してくださいね。
還付金詐欺の被害は、なぜ繰り返されるのか
「ATMで還付金は受け取れない」——この知識は、ニュースや自治体の広報で繰り返し伝えられています。それでも被害が後を絶たないのは、詐欺師の話術が、知識を上回る巧妙さで人の心を動かすからです。電話口の相手は、本物の職員のような丁寧な口調で、実在する制度の名前を挙げ、「お知らせを送りましたが、お手続きがまだのようです」と、いかにもありそうな話から始めます。
そして、「今日が期限」「この時間までにATMへ」と時間的なプレッシャーをかけ、考える余裕と、家族に相談する機会を奪います。ATMに着いてからも電話をつなぎ続けさせ、操作を一つずつ指示することで、冷静になる隙を与えません。被害に遭った方の多くは、後から振り返れば「おかしいと思う瞬間はあった」と話します。その「おかしい」を感じたときに立ち止まれるかどうかが、分かれ目なのです。
だからこそ、知識に加えて「行動のルール」を決めておくことが効果的です。「お金に関する電話は、内容にかかわらず一度切る」「切ったあとで、自分で調べた番号にかけ直す」「ATMに行く前に必ず家族に話す」。この3つを機械的に実行すると決めておけば、どれだけ巧妙な話術にも、考える時間と相談する機会を確保できます。

詐欺師は「考える時間を与えない」プロです。だから、その場で判断しないルールをあらかじめ決めておくのがいちばん。「お金の電話は一度切る。かけ直す。家族に話す」。この3つを、ご家族みんなの合言葉にしてくださいね。
次に読みたい記事
偽警察・偽金融庁からの電話詐欺への対処
公的機関を装う電話詐欺の全手口まとめ。
次に読みたい記事
自動音声電話詐欺の見分け方と対処法
「1番を押してください」型の詐欺も急増中。
📚 参考資料・相談窓口
次に読みたい記事
実家の親を詐欺から守る完全ガイド
固定電話の留守電化・家族の合言葉・帰省時30分点検リストで「仕組み」で守る。
次に読みたい記事
災害便乗詐欺・義援金詐欺の手口と対策
偽募金・「保険金で無料修理」勧誘・便乗点検。災害時に急増する詐欺の見抜き方。
