BADBOX 2.0、自宅のTV機器は対象?5分で確認する4項目
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BADBOX 2.0って、家のテレビが全部危ないという話なの?買い替えたほうがいい?

テレビ全部ではないよ。中心は、出所が分かりにくいAndroid搭載ストリーミング端末やプロジェクターなど。まず外付け機器のメーカー名、Play Protect認定、アプリの入手先を確認しよう。
2026年7月25日 一次情報を再確認
結論:大手メーカーのテレビ全般ではなく、「認定されていない格安Android機器」を先に確認
- テレビの裏にある外付けストリーミング端末のメーカー・型番を見る
- Android機器なら「Play Protect 認定」の状態を確認する
- 非公式アプリストアや「保護をオフにして」という案内がなかったか思い出す
- 認定なし・対象機種・不審な通信が重なれば、ネットから外して利用を止める
機種名が一覧にあるだけで、同じ型番の全製品が感染しているとは限りません。一方、出荷時のシステムに問題がある場合、初期化だけでは戻る可能性があります。判断に迷う機器は接続を止めた状態で確認します。
BADBOX 2.0は、家庭用のストリーミング端末などを本人に気づかれにくいまま遠隔操作し、住宅回線を犯罪者向けの中継地点や広告不正に使うボットネットです。FBIは2025年6月、テレビ用ストリーミング端末、デジタルプロジェクター、デジタルフォトフレームなどについて注意を呼びかけました。
Googleは2025年7月、1,000万台を超える未認定のAndroid Open Source Project(AOSP)機器が影響を受けたとして法的措置を公表しています。ただし、「Android TVなら全部危険」「テレビが遅ければ感染」と決めつける話ではありません。この記事では、自宅にある機器を手に取り、5分で確認する順番に絞って説明します。
BADBOX 2.0、自宅の機器を5分で確認する4項目
1.テレビ本体ではなく、まずHDMIにつながる箱を見る
最初に、テレビの裏や横のHDMI端子を見ます。小さな箱やスティック、プロジェクター、ゲーム機などがつながっていれば、メーカー名と型番をスマートフォンで撮影してください。
- 購入履歴や箱に、メーカー名・型番・販売者が明記されているか
- 「完全ロック解除」「無料で見放題」「すべての番組を無料」などを強調していなかったか
- 聞いたことのないブランドで、公式サポートや更新情報が見つかるか
ソニー、パナソニック、シャープなどのテレビ本体を使っているだけなら、それだけでBADBOX 2.0の対象とは判断できません。FBIとHUMAN Securityが主に挙げているのは、メーカーや流通経路が分かりにくいAndroid系機器です。
2.「Play Protect 認定」を確認する
Google Play ストアが入っている機器は、次の順に開きます。
確認する場所
Google Play ストア → プロフィールアイコン → 設定 → 基本情報 → Play Protect 認定
表示が「デバイスは認定されています」なら、Googleの互換性テストを通り、正規のGoogleアプリを搭載できる機器です。認定は感染していないことを100%保証する表示ではありませんが、BADBOX 2.0の中心となった未認定AOSP機器を見分ける重要な材料です。
「認定されていません」と表示された場合は、すぐ初期化する前にメーカーと販売店へ確認します。Google Play ストア自体が見つからない無名のAndroid機器も、メーカーが公式に案内するOS・アプリストア・更新方針を確認できるまでは、ネット接続を止めるほうが安全です。

Play Protectの「アプリをスキャン」と「認定」は同じ設定?

別のものだよ。「認定」は端末とOSの信頼性、「アプリをスキャン」は入れたアプリの検査。両方を確認しよう。スキャンをオフにしても認定状態は変わらないよ。
3.アプリの入手先と、セットアップ時の案内を確認する
FBIは、非公式アプリストアからのアプリ導入や、セットアップ中にGoogle Play Protectを無効にするよう求める機器を危険サインとして挙げています。次のどれかがあれば、アプリを追加せず利用を止めてください。
- Google Play以外の見慣れない「マーケット」「ストア」が最初から入っている
- 初期設定で「提供元不明のアプリ」を許可するよう求められた
- 警告を消すためにPlay Protectをオフにするよう案内された
- 有料の映像・スポーツ・放送を無料で見られると宣伝している
Android TV 11以降では、Google Play ストアのメニューから「Play Protect」→「設定」を開き、アプリのスキャンが有効か確認できます。Android 10以前は「設定」→「アプリ」→「セキュリティと制限」周辺に「アプリの確認」があります。機種により名称は少し異なります。
4.更新の有無と、ルーターの接続機器を見る
機器の設定からシステム更新を開き、メーカーが配布する最新のファームウェアになっているか確認します。更新画面がない、公式サイトに型番がない、数年間一度も更新されていない場合は、長く使い続ける判断を見直します。
ルーターの管理画面や公式アプリで、接続中の機器一覧も見てください。使っていない時間帯に大量通信が続く、見覚えのない名称でつながる、通信量が不自然に増えるといった状態は確認材料です。ただし、動画の自動更新やクラウド同期でも通信は発生するため、通信だけで感染と断定はできません。
| 確認結果 | 判断 | 次の行動 |
|---|---|---|
| 認定済み・有名メーカー・更新あり・不審アプリなし | 現時点の危険サインは少ない | 更新とPlay Protectを有効にして使用 |
| 未認定またはメーカー不明だが、異常は不明 | 要確認 | ネットから外し、型番と販売元を確認 |
| 対象機種名・未認定・非公式ストア・不審通信が重なる | 利用を止める | 切断したままメーカー確認。公式修正版がなければ交換 |
HUMANが確認した機種名|一覧にあればどうする?
HUMAN Securityは、調査で感染を確認した機器モデルを公開しています。同じ型番の全個体が感染しているという意味ではありません。製造時期や販売経路、導入したアプリで状態が異なる可能性があるため、一覧にあれば「即感染」ではなく、前の4項目を優先して確認します。
確認された機種名の一覧を開く
TV98、X96Q_Max_P、Q96L2、X96Q2、X96mini、S168、ums512_1h10_Natv、X96_S400、X96mini_RP、TX3mini、HY-001、MX10PRO、X96mini_Plus1、LongTV_GN7501E、Xtv77、NETBOX_B68、X96Q_PR01、AV-M9、ADT-3、OCBN、X96MATE_PLUS、KM1、X96Q_PRO、Projector_T6P、X96QPRO-TM、sp7731e_1h10_native、M8SPROW、TV008、X96Mini_5G、Q96MAX、Orbsmart_TR43、Z6、TVBOX、Smart、KM9PRO、A15、Transpeed、KM7、iSinbox、I96、SMART_TV、Fujicom-SmartTV、MXQ9PRO、MBOX、X96Q、isinbox、Mbox、R11、GameBox、KM6、X96Max_Plus2、TV007、Q9 Stick、SP7731E、H6、X88、X98K、TXCZ
型番が一致したら、機器をインターネットから切断し、購入店とメーカーの公式窓口へ、修正版ファームウェアの有無を確認してください。非公式サイトで見つけたOSイメージを書き込むと、別のマルウェアや故障につながるため避けます。
BADBOX 2.0は何をする?見た目が普通でも危険な理由
感染した機器は、家庭のIPアドレスを使う住宅用プロキシとして第三者へ貸し出されたり、広告表示やクリックを水増ししたり、別の攻撃の中継地点に使われたりします。画面に身代金要求や派手な警告が出るとは限らず、動画も普通に再生できるため、所有者が気づきにくいのが特徴です。
住宅回線の中継
犯罪者の通信を家庭のIPアドレスから出たように見せる。
広告・クリック不正
本人の見えない場所で広告収益を不正に発生させる。
別の攻撃の足場
アカウント作成や認証回避など、他の不正行為を手伝う。
感染台数は、HUMANが2025年3月に222カ国・100万台超と報告し、Googleは同年7月に1,000万台超と公表しました。調査時期と把握した範囲が異なるため、数字の差は「どちらかが誤り」とは限りません。重要なのは、法的措置や通信の遮断後も、手元の未認定機器が自動的に安全なOSへ入れ替わるわけではない点です。
疑わしい機器を見つけたら、この順に対応
1.LANケーブルを抜く、またはWi-Fi接続を削除する
最初に通信を止めます。電源を切るだけでなく、LANケーブルを抜くか、ルーター側でその機器の接続を一時停止します。確認中は、Googleや動画サービスなどのアカウントへログインしないでください。
2.型番・販売者・購入日を記録する
本体ラベル、設定画面、購入履歴を撮影し、メーカー公式サイトでサポート情報を探します。公式の修正版ファームウェアがあり、適用手順が明確なら、その案内に従います。販売ページが消えている、メーカー窓口がない、公式更新が確認できない場合は交換を優先します。
3.初期化やセキュリティソフトだけに頼らない
BADBOX 2.0は、出荷時に組み込まれた不正ソフトや、セットアップ時に導入するアプリから感染します。問題がシステム領域や公式に見える初期アプリにある場合、工場出荷状態へ戻すと同じものが復元される可能性があります。
ルーターの再起動は機器内部を消毒しません。スマートフォン用セキュリティアプリも、改変されたファームウェアを必ず直せるわけではありません。メーカーが安全な公式イメージを提供できない未認定機器は、家庭ネットワークへ戻さず交換するのが現実的です。

初期化すれば全部消えると思っていたよ。捨てる前に、アカウントのパスワードも全部変える?

その機器でGoogleなどへログインした、見慣れない画面へ認証情報を入れた、不審なログイン通知がある場合は変えよう。別の安全な端末から、メールやGoogle・Appleなど重要なアカウントを先に確認するよ。
次に確認する
家庭用ルーターの接続機器と安全設定を確認する →
買い替えるなら、製品名より先に見る4条件
- 販売元が明確:メーカー公式ページと国内サポート窓口がある
- 更新方針が確認できる:OSやファームウェアの更新方法が公開されている
- アプリの入手先が明確:公式ストアを使い、非公式APKの導入を前提にしない
- Android系ならPlay Protect認定:購入前にメーカーへ確認し、到着後も設定画面で確かめる
「無料コンテンツが大量に入っている」ことより、更新とサポートが続くことを優先します。次の2機種はBADBOXの“除去製品”ではありませんが、出所不明のAOSPボックスを避け、メーカー公式のOSとストアを使うための候補です。
Fire TV Stick 4K Max
AmazonがOS・アプリストア・更新窓口を提供するストリーミング端末。Amazonのサービスをよく使う家庭向け。
Amazonで仕様を確認するApple TV 4K
AppleがtvOSとApp Storeを管理するストリーミング端末。iPhoneやApple製品との連携を重視する家庭向け。
Amazonで仕様を確認する購入時はリンク先で現行モデル、販売元、アップデート情報を確認してください。安さだけで無名機器を選ばず、メーカー直販または信頼できる販売者を選ぶことが、BADBOX型のリスクを減らします。
よくある疑問
テレビが遅い、広告が多い。BADBOX 2.0?
遅さや広告だけでは判断できません。ストレージ不足、古いOS、動画アプリのキャッシュでも同じ症状が出ます。メーカー・型番、Play Protect認定、非公式ストア、不審通信を組み合わせて確認します。
一覧に型番がないなら安全?
安全とは断定できません。公開一覧は調査で確認できた範囲です。型番がなくても、未認定、メーカー不明、非公式アプリストア、Play Protect無効化の要求があれば注意してください。
以前の記事にあったVoIPボットネットと同じもの?
別の事案です。どちらもIoT機器をボットネット化する点は似ていますが、BADBOX 2.0の確認を急ぐ読者には別件の詳細が判断を分かりにくくするため、本記事はAndroid系ストリーミング機器の確認へ絞って再構成しました。
テレビ全体の対策はこちら
スマートテレビの更新・アプリ・ネットワーク設定を見直す →
まとめ|「未認定・無名・非公式」の重なりで判断する
- BADBOX 2.0は、主に未認定のAndroid系ストリーミング機器などを悪用したボットネット
- テレビ全部ではなく、まずHDMI接続の外付け機器とPlay Protect認定を確認
- 機種一覧への一致だけで感染と決めず、非公式ストアや不審通信と合わせて判断
- 疑わしい機器はネットから外し、公式修正版がなければ交換を優先
- 初期化、ルーター再起動、セキュリティソフトだけでは解決を保証できない

家中のテレビを慌てて捨てるんじゃなくて、外付け機器から順番に確認すればいいんだね。

その通り。型番を撮る、認定を見る、アプリの入手先を見る、更新を見る。この4つで判断材料がそろうよ。分からない機器は、確認できるまでネットから外しておこう。
参考にした一次情報
- FBI:家庭のインターネット接続機器が犯罪活動に利用される問題への注意喚起
- Google:BADBOX 2.0ボットネットに対する法的措置
- Google Play ヘルプ:Play Protect認定ステータスを確認、修正する
- Android TV ヘルプ:Google Play Protectでアプリを安全に保つ
- HUMAN Security:BADBOX 2.0の技術調査と対象機種
本記事は2026年7月25日に、FBI、Google、Google Play ヘルプ、Android TV ヘルプ、HUMAN Securityの公開情報を再確認して更新しました。個別機器の感染判定を行うものではありません。業務用ネットワークや多数の機器で不審な通信がある場合は、社内担当者または専門事業者へ相談してください。
