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「当選しました」は詐欺?ポイント・ギフト・返金を装う偽サイトの見分け方

ポイント・ギフト・返金を装う当選通知を受け取る前の3つの確認
安全に生きたい編集部
🛡️ この記事について:情報処理安全確保支援士(IPA認定 国家資格)保有者が、警察庁、国民生活センター、消費者庁、フィッシング対策協議会などの一次情報を2026年7月20日に再確認し、届いた通知の見分け方と入力後の対処へ再構成しました。 → 編集方針・運営者情報

FAKE PRIZE & POINTS PHISHING

「当選しました」を開いたら、
応募・手数料・公式アプリの3点を確認。

ポイント失効、ギフト券、返金、クーポン、マイル期限。得をする話でも、リンク先でパスワードやカード番号を求めるなら止まってください。怖がらせる詐欺だけを警戒している人ほど狙われます。

応募した?心当たりのない当選は受け取らない
支払い必要?受取手数料や送料を先払いしない
公式に出る?アプリを自分で開いて同じ案内を確認

「5000ポイント当選、今日まで」って来たよ。リンクを見るだけならいいよね?

そのリンクは使わず、公式アプリを自分で開こう。同じ当選やポイントが表示されなければ、その時点で受け取りを止めればいいよ。

▶ 約6分で「得をする詐欺」の仕組みを見る|ずんだもんと四国めたんの解説

動画では「報酬型フィッシング」という呼び方で仕組みを説明しています。本記事では、実際に届く「当選・ポイント・ギフト・返金」の通知をどう判断するかに絞ります。

先に結論:「受け取る前の3確認」だけで止める

応募したか応募・購入・利用の心当たりがなければ開かない
先払いがあるか送料、税金、手数料、本人確認料を払わない
公式にも出るかメールを閉じ、公式アプリやブックマークから確認

メッセージの日本語、ロゴ、送信者名だけで本物を見分けるのは難しくなっています。見る場所を変えてください。自分が応募したか、景品の受取に支払いが必要か、公式アプリにも同じ案内があるか。この3つなら、ブランドや文面が変わっても使えます。

最短の行動:メールやSMSのリンクを押さず、メッセージを閉じる。公式アプリまたは自分で登録したブックマークを開く。そこで同じ案内が確認できなければ、受取手続きを進めない。

いま実際に増えている:ポイント・マイル・クーポンの通知

これは珍しい手口ではありません。フィッシング対策協議会の2026年6月報告では、ポイントプレゼント、マイル有効期限、アプリ更新、クーポンプレゼントを装う文面が多く寄せられたとされています。

2026年6月の状況公式値読者が覚えること
フィッシング報告72,370件減少月でも1日平均2,000件を超える規模
偽サイトURL42,241件前月より増加。通報数が減っても偽サイトは多い
悪用されたブランド98ブランド有名企業だけでなく、サービスを次々に入れ替える
多かった文面ポイント、マイル、クーポン等恐怖だけでなく「得」と「期限」で押させる

2025年全体では、警察庁がフィッシング報告245万4,297件を挙げています。インターネットバンキングの不正送金は4,747件、約103億9,700万円で、フィッシングが手口の約9割を占めました。受取画面で入力した情報が、口座やカードの被害へつながります。

報告件数は、実際の被害人数や金額と同じではありません。ここでは手口が日常的に大量発生していることを示す指標として掲載しています。

「報酬型フィッシング」とは何か

報酬型フィッシングは、恐怖ではなく、当選、ポイント、返金、ギフト、割引、クーポンなどの利益を見せて偽サイトへ誘導するフィッシングを説明する呼び方です。警察庁などが統計分類として使う正式名称ではありませんが、「得をする通知でもフィッシングになる」と理解するには分かりやすい考え方です。

警告型

損を避けたい気持ちを使う

「不正アクセス」「利用停止」「未払い」「荷物を持ち帰った」と急がせます。

報酬型

得を逃したくない気持ちを使う

「当選」「ポイント失効」「返金」「限定ギフト」と受取操作を急がせます。

入口の感情は違っても、目的は同じです。偽のログイン画面や受取画面で、ID、パスワード、カード番号、認証コード、電話番号などを入力させます。場合によっては、クーポンやアプリ更新を名目に不正アプリを入れさせます。

文章が自然で、いつも使う会社のロゴもあるなら本物じゃないの?

ロゴはコピーできるし、生成AIで自然な文面も作れるよ。見た目より「リンクを使わず公式アプリで同じ案内が出るか」を確認する方が確実なんだ。

よくある6つの入口

届く言葉次に求められること見抜く質問
当選しました受取住所、カード、送料の入力自分はその抽選へ応募したか
ポイント失効会員ログイン、カード更新公式アプリの残高・期限も同じか
ギフト券プレゼントアンケート後にカード番号受取に支払い情報が必要な理由はあるか
税金・料金の返金口座番号、暗証、認証コード公式サイトのお知らせや書面に同じ案内があるか
マイル期限・特典航空券ログイン、少額の手数料航空会社アプリのマイル履歴と一致するか
クーポン・アプリ更新外部サイトからアプリをインストール公式アプリストアから更新できないのはなぜか

国民生活センターは、心当たりのない宝くじや懸賞の当選SMSについて、受取の送金料や手数料を請求したり、個人情報やカード番号を盗み取ったりする可能性があると案内しています。スマホ画面に突然表示される「最新スマホ当選」も、カード番号を入力させて継続請求へつなげる手口として注意喚起されています。

なぜ「得をする話」に弱くなるのか

1価値を見せる5000円、最新端末、限定ギフト
2自分事にする会員、長期利用者、選ばれた人
3期限を作る本日中、残り5分、先着順
4小さく払わせる送料100円、確認料、税金

「大きな景品に対して送料100円なら安い」と感じると、カード番号を入力する抵抗が下がります。しかし、犯人の狙いは100円ではなく、カード情報、会員情報、認証コード、その後の継続請求です。画面に残り時間が表示されても、正しい確認を省略する理由にはなりません。

金額ではなく入力項目を見る:1円や100円でも、カード番号・有効期限・セキュリティコードを求めるなら、通常の買い物と同じ危険があります。

本物と偽物は「見た目」ではなく行動で分ける

確認点本物の案内で確認できること偽通知で多い動き
応募・利用履歴応募日、購入、利用条件を自分の履歴で確認できる応募していないのに突然当選
公式アプリメールを開かなくても同じ残高・期限・案内が出るリンク先でしか確認できない
受取費用規約や応募時の条件と一致する後から送料、税金、解除費用を追加
入力情報受取に必要な最小限の情報パスワード、カード、認証コードを一度に要求
アプリ更新App StoreやGoogle Playから更新メールのリンクから設定ファイルやAPKを入れさせる

ドメイン確認は役立ちますが、それだけに頼らないでください。短縮URL、正規クラウド、リダイレクト、似た文字のドメインが使われます。フィッシング対策協議会の2026年6月報告でも、正規サービスのドメインを不正利用して検知されにくくするケースが報告全体の約20.6%を占めました。

URLがhttpsで鍵マークも出ていたら、安全なサイトじゃないの?

鍵マークは通信が暗号化されている印で、相手が公式企業という証明ではないよ。偽サイトもhttpsを使えるから、公式アプリから入り直そう。

実践:通知が届いたら30秒で確認する

この順番で確認:
  1. スクリーンショットを残す:送信者、本文、URLが分かる画面を保存する。リンクは押さない。
  2. 応募したか思い出す:抽選、購入キャンペーン、ポイント交換へ参加した履歴がなければ止める。
  3. 公式アプリを自分で開く:メールを閉じ、ホーム画面のアプリまたは登録済みブックマークから入る。
  4. 残高・期限・通知を照合:公式側に同じ案内がなければ受取操作をしない。
  5. 必要なら公式窓口へ確認:メッセージ内の電話番号ではなく、公式サイト掲載の窓口を使う。
家族へ転送するとき:リンクをそのまま送らず、スクリーンショットにしてください。家族を守ろうとして偽リンクを広げないためです。

リンクを押しただけなら何をする?

リンクを押して偽サイトを表示しただけで、直ちにパスワードやカード情報が盗まれたとは限りません。まずページを閉じ、ダウンロードや入力をしていないか確認します。ブラウザの履歴を消すことより、何を入力・許可・インストールしたかを整理する方が重要です。

表示だけ

閉じて公式側を確認

何も入力せず、通知許可やダウンロードもしていなければ、ページを閉じてOS・ブラウザを更新します。

通知を許可

サイト通知を解除

ブラウザ設定から怪しいサイトの通知権限を削除します。画面に出る広告へ電話しません。

ファイル取得

開かず削除・スキャン

APK、構成プロファイル、実行ファイルを開かず、端末のセキュリティスキャンを実行します。

入力した

下の情報別手順へ

パスワード、カード、認証コード、送金のどこまで進んだかで対処を変えます。

ID・パスワードを入力した場合

安全な端末から実行:
  1. 偽リンクではなく、公式アプリまたはブックマークからパスワードを変更する。
  2. 同じパスワードを使うサービスを洗い出し、すべて異なるものへ変更する。
  3. ログイン履歴、登録端末、転送設定、復旧用メールアドレスを確認する。
  4. 身に覚えのない端末をログアウトし、多要素認証またはパスキーを有効にする。
  5. サービス提供会社へ、フィッシングサイトへ入力した時刻とURLを連絡する。

最優先はメールアカウントです。メールを乗っ取られると、他サービスのパスワード再設定を受け取られます。ポイントサービスだけの被害に見えても、使い回したメール・パスワードから連鎖する可能性があります。

パスワードを変えたら、もう認証コードまでは確認しなくていい?

認証コードも渡したなら、犯人がその場でログインした可能性があるよ。パスワード変更に加えて、登録端末とログイン履歴を確認しよう。

カード情報を入力した場合

カード番号、有効期限、名義、セキュリティコードを入力した場合は、請求が出るまで待たず、カード裏面または公式アプリにある窓口へ連絡します。利用停止、カード番号の変更、継続課金の確認、補償手続きはカード会社の案内に従ってください。

連絡前に用意:
  • 入力した日時と偽サイトのURL
  • 入力したカードと情報の範囲
  • 少額決済や本人認証まで進んだか
  • 届いたメール・SMS・画面のスクリーンショット
  • 既に表示された身に覚えのない利用明細

「100円の送料だけだから」と放置しないでください。少額決済はカードが使えるかを確認するテストや、定期購入の入口に使われる場合があります。

認証コードを送った・支払った場合

1追加操作を止める相手へ返信せず、次のコードを送らない
2提供会社へ連絡カード、銀行、決済サービスを優先
3履歴を確認ログイン、注文、送金、登録情報
4証拠と相談画面を保存し警察・188へ相談

ワンタイムパスワードやSMS認証コードを送った場合、犯人がリアルタイムでログインや決済を進めた可能性があります。パスワード変更だけで終わらず、サービス提供会社へ「フィッシングサイトに認証コードまで入力した」と伝えてください。

送金した場合:金融機関や決済サービスへすぐ連絡し、組戻しや利用停止を相談します。その後、最寄りの警察署またはサイバー事案のオンライン受付、消費者ホットライン188へ相談してください。

アプリや構成プロファイルを入れた場合

メールのリンクからAndroidのAPK、iPhoneの構成プロファイル、遠隔操作アプリなどを入れた場合は、入力情報だけの問題より範囲が広がります。端末の連絡先、SMS、画面、通知へアクセスされる可能性があります。

端末の初動:
  1. 機内モードまたはWi-Fi・モバイル通信を切り、追加通信を止める。
  2. 別の安全な端末から、メール・金融・主要アカウントのパスワードを変更する。
  3. インストールしたアプリ名、時刻、要求された権限を記録する。
  4. Androidは不明なアプリとデバイス管理アプリ、iPhoneはVPNとデバイス管理を確認する。
  5. 不安が残る場合は、携帯電話会社やメーカーの公式サポートへ相談し、初期化を含む手順を確認する。

「公式アプリの更新」と書いてあっても、メールから入れちゃだめ?

更新はスマホの設定、App Store、Google Playから行おう。2026年6月にもクーポンや更新を装って不正アプリへ誘導するメールが確認されているよ。

家族で決める「得する通知」3ルール

ルール1

応募していない当選は受け取らない

家族が応募した可能性があっても、本人の応募履歴を確認してから進めます。

ルール2

受取のために先払いしない

送料、税金、手数料、解除費用の名目でも、支払い情報を入れる前に相談します。

ルール3

リンクではなく公式アプリ

ポイント残高、マイル期限、返金、当選は、いつものアプリから確認します。

相談方法

リンクではなく画面を共有

家族へ聞くときはスクリーンショットを送り、偽リンクの拡散を防ぎます。

企業・キャンペーン運営側が確認すること

利用者に「メールのリンクは押さないで」と伝えるだけでは、正規キャンペーンも疑われます。事業者は、正規通知を利用者が別経路で確認できるようにし、ブランドが悪用されたときの通報・停止手順を用意する必要があります。

対策実施内容利用者への効果
アプリ内表示当選、残高、期限、重要通知をログイン後画面でも確認可能にするメールを使わず真偽を照合できる
メール設計認証コードやパスワードをメールから求めない正規手順との違いが明確になる
DMARCSPF・DKIMを整備し、p=rejectへの移行計画を持つ自社ドメインを使ったなりすましを減らす
フィッシング耐性パスキーなど偽サイトで使いにくい認証を提供するパスワードを入力しても乗っ取りを抑えやすい
通報窓口偽サイト・偽広告の受付、利用者通知、削除依頼を迅速化被害拡大前に共有・停止できる

フィッシング対策協議会の2026年度ガイドラインは、ポイント交換、振込、商品購入など資産移動機能を提供する事業者に、限度額設定や追加認証などの被害抑制を求めています。ポイントも現金と同じように、盗まれる資産として設計する必要があります。

正規メールにもリンクがあるのに、利用者へ「押すな」と言うだけでいいのかな?

それでは伝わらないよ。正規アプリにも同じ通知を出し、メールを使わず確認できる設計に変えることが事業者側の対策なんだ。

迷ったときの相談・通報先

カード・口座

提供会社の公式窓口

カード裏面、公式アプリ、ブックマークから連絡し、利用停止や補償を相談します。

消費者トラブル

消費者ホットライン188

最寄りの消費生活センターへつながります。送金前でも相談できます。

警察相談

#9110・サイバー窓口

被害や脅迫がある場合は警察相談専用電話、警察署、オンライン受付へ相談します。

偽サイト情報

フィッシング対策協議会

判断に迷うメールやSMS、偽サイトURLを報告できます。

証拠として、メッセージ全文、送信元、URL、表示画面、入力した時刻、支払先、利用明細を残します。偽サイトを再度開いて撮り直す必要はありません。

まだお金を取られていなくても、188や警察へ相談していいの?

もちろん。送金前でも相談できるよ。判断に迷う段階で止める方が、被害後に取り戻すよりずっと確実なんだ。

よくある質問

Q. 本当に応募したキャンペーンから当選メールが来た場合は?

A. メールのリンクを使わず、応募時に利用した公式アプリやサイトのマイページから当選履歴を確認します。応募履歴、景品、受取期限、必要情報が一致してから進めます。

Q. 送料100円だけなら払っても大丈夫ですか?

A. 金額ではなく、どこへカード情報を入力するかが問題です。正規の受取条件にない追加費用なら止め、公式窓口へ確認してください。

Q. 送信者名が公式企業なら本物ですか?

A. 送信者名やメールアドレスは偽装できます。警察庁も表示情報だけで真偽を判断するのは困難と案内しています。公式アプリから確認してください。

Q. リンクを押しただけでカード情報は盗まれますか?

A. 表示しただけで入力情報が自動的に盗まれたとは限りません。入力、通知許可、ファイル取得、アプリ導入の有無を確認し、進んだ段階に合う対処をしてください。

Q. URLを検索して安全確認すれば十分ですか?

A. 検索広告や正規クラウド、短縮URLも悪用されます。URL確認は補助にし、公式アプリや登録済みブックマークから入り直す方法を優先してください。

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まとめ:「当選しました」は3点を確認してから

  • 2026年6月にも、ポイントプレゼント、マイル期限、クーポンを装うフィッシングが多数報告された
  • 応募していない当選は受け取らず、景品のための送料・税金・手数料を先払いしない
  • メールやSMSを閉じ、公式アプリや登録済みブックマークから同じ案内を確認する
  • パスワードを入力したら変更とログイン履歴、カードならカード会社、認証コードや送金なら即時連絡
  • アプリ更新はメールからではなく、端末設定や公式アプリストアから行う

覚える言葉は「報酬型フィッシング」ではありません。応募したか、先払いがあるか、公式アプリにも出るか。当選、ポイント、返金、ギフトのどれが届いても、この3点で止めてください。

参考にした一次情報

本記事は2026年7月20日時点の公開情報に基づきます。キャンペーンやポイント制度の個別条件は、メッセージ内のリンクではなく、各事業者の公式アプリ・公式サイト・利用規約で確認してください。

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