※当ブログではアフェリエイト広告(Amazonアソシエイトを含む)を利用しています。

サイバー

フィッシングメールに注意!増加する詐欺メールの見分け方と対策方法

ric.rip.ccc@gmail.com

最近、なんか怪しいメールがたくさん届くよ~。「至急暗証番号を確認してください」とか書いてあるんだけど、これどうしたらいいの?

それはフィッシングメールだね。ここ数年増加傾向な詐欺メールだよ。そこにあるサイトに個人情報を入力すると、クレジットカード情報や口座情報が抜かれてしまうよ。

インターネットが私たちに欠かせないものとなる一方で、サイバー犯罪も増加し続けています。特にフィッシングメールは、見た目は本物そっくりな公式のメールに見せかけて、気づかないうちに私たちの個人情報やお金を狙う、非常に危険な手口です。日本でもこのフィッシング詐欺の被害が増えており、被害に遭ってしまうケースが多発しています。

フィッシングメールに引っかからないためには、その特徴をしっかり理解し、正しい対策を取ることが大切です。

このブログでは、フィッシングメールの見分け方や、万が一受け取ったときの具体的な対応方法を紹介します。また、フィッシング詐欺を防ぐための便利なツールや、日常的に気をつけるべきセキュリティ対策についてもお話しします。

フィッシングの現状をデータで確認

まずは、下記グラフをご覧ください。

フィッシング報告件数

これは、フィッシング対策協議会に寄せられたフィッシング報告件数 (海外含む) の推移です。

これを見ると、毎月数万件~十数万件の報告が上がっているのがわかりますね。しかも、このデータは届出があった件数ですので、実際にはもっと多くのフィッシングメール等が送られていると考えていいと思います。まさに氷山の一角です。

私のところにもこのようなメールが毎日のように送られていますね。周囲でも同じような話を耳にすることが増えています。

こうした状況を踏まえ、フィッシング詐欺の手口を知り、しっかりと対策を講じることがますます重要になってきています。

2024年7月時点、ヤマト運輸をかたるフィッシングが急増しているようで、報告数全体の約 30.6 % を占めたようです。

また、 Amazon、東京電力、三井住友カード、イオンカードを語るフィッシング報告を合わせると、全体の約 82.6 % を占めるようですね。

※フィッシング対策協議会月次報告(2024/7)参照

フィッシングメールの見分け方:ここに注意!

フィッシングメールは、公式のメールにそっくりに作られており、ぱっと見ただけでは本物と見分けがつかないことがよくあります。

しかし、いくつかのポイントに注意すれば、偽物を見抜く手がかりを得ることができます。以下の点に気をつけてください。

フィッシングメールを見分けるための注意点

差出人アドレスが不自然

フィッシングメールの最も分かりやすい特徴の一つは、差出人のメールアドレスが不自然であることです。

これは偽物のメールです。違いが判りますか?

support@amazoon.com

例えば、上の例は、Amazonの公式を装ったメールです。違いが判りますか?

よく見ると、アドレスが「support@amazoon.com」とooとオーが2つ繋がっているのがわかるでしょうか?

微妙にスペルが違いです。このように一周んでは見抜けないようなわずかな違いで送ってくることがあるのがフィッシングメールです。

そのため、メールを受け取った際は、まず差出人のアドレスを確認し、少しでも疑わしい点があれば、そのメールを信用しないようにしましょう。

このほかにも語順が前後していたり、.comじゃなくて.xyzなど少しの違いもあるからやっかいだよね。

急を要する内容

フィッシングメールでは、受け取り手に焦りを感じさせるような内容がよく使われます。

例えば「至急」「緊急」「アカウントが凍結されます」「今すぐ対応が必要です」といったフレーズが多用され、すぐに行動を促されることが多いです。人間、焦ると正常な判断ができなくなるため、犯人側は焦らす内容をいれてきます。

緊急とか至急って言われると焦ってアクセスしたくなるんだよね。

人間の心理を突いた悪質な手口です。しかし、実際にそんなに至急な事は実際にはありえません

このようなメールは、一旦冷静になり、公式サイトや公式の連絡先から直接確認することを推奨します。

誤字脱字が多い

公式のメールでは、通常誤字脱字が少ないのが一般的です。

しかし、フィッシングメールでは、文章中に明らかな誤字や不自然な日本語が含まれていることがよくあります。

特に、犯人が外国人の場合、翻訳ソフトを使用している可能性が高いため、直訳したような不自然な言い回しや文法ミスがある場合があり、その場合はフィッシングの可能性が高いです。

最近の翻訳ソフトは優秀ですが、落ち着いてみるとおかしな日本語がありますよ。注意してみてみてくださいね。

本物そっくりのリンク

フィッシングメールの本文には、本物のリンクに似せたURLが記載されることが多いです。

これは偽物のURLです。違いが判りますか?

support@amazoon.com

あっ、これもさっきのメールと同じだね。ちょっとした違いに気が付けるかが重要だね。

上の例では、「http://amaz0n.com/secure」というリンクが記載されていても、よく見ると「0(ゼロ)」と「o(オー)」が入れ替わっているのがわかりますね。

メールと同じで微妙な違いです。そのため、メールのリンクからはサイトに行かないということが重要です。リンクをブックマークしておいて自分の信じているURLからサイトにアクセスしましょう。

実際のフィッシングメールの例

例1 Amazonを語るメール

       出典:KDDI

これは2022年頃に流行した、Amazonを装ったフィッシング詐欺メールの例です。このメールには「緊急の通知」「アクセスが制限されている」「48時間以内」などの焦らせる文言が含まれており、偽のサイトへのリンクが記載されています。

このリンクをクリックして偽サイトにアクセスし、情報を入力してしまうと、Amazonのログイン情報やクレジットカード情報が盗まれる危険性があります。

例2 三井住友銀行を語る例

              出典 三井住友銀行

これは、三井住友銀行のホームページでも注意喚起されているフィッシング詐欺の一例です。この詐欺メールには「緊急のご連絡」や「心当たりのないログイン」といった、受信者を焦らせる内容が記載されており、偽のサイトへのリンクも含まれています。

このリンクにアクセスし、個人情報を入力すると、銀行のログイン情報やその他の機密情報が盗まれる危険性があるため、十分に注意が必要です。

例3 住信SBIネット銀行への偽ショートメッセージ

                出典:住信SBIネット銀行

これは住信SBIネット銀行のホームページで紹介されているフィッシング詐欺の一例です。今回はメールではなく、SMS(ショートメッセージ)を利用した手口です。このメッセージには「悪用された可能性がある」「速やかに安全認証を実施してください」といった、受信者を急かす内容が書かれており、偽のサイトへのリンクが含まれています。

このリンクにアクセスして情報を入力すると、銀行のログイン情報や個人情報が盗まれる危険性があるため、十分な注意が必要です。

フィッシングメールを受け取ったらどうする?

フィッシングメールを受け取ったとき、冷静に対応することが被害を防ぐための第一歩です。

ここでは、フィッシングメールを受け取った際に取るべき具体的な対応方法を説明します。これらの手順を守ることで、個人情報の漏洩や金銭的被害を避けることができます。

リンクをクリックしない

フィッシングメールには、リンクや添付ファイルが含まれていることが多いです。

さっきの例でみたやつだね。リンクは踏んじゃダメ、絶対。

これらのリンクをクリックすると、偽のウェブサイトに誘導されたり、マルウェアがダウンロードされたりするリスクがあります。特に、リンク先が正規のサイトに似せたものである場合でも、決してクリックしないようにしましょう。

もしページを確認する場合は、送られてきたメールからではなく、検索結果や公式アプリから確認するようにしよう。

報告する

受けとったメールを適切な機関に報告することで、メールやサイトを使えなくすることができます。

受け取ったフィッシングメールは、適切な機関に報告することで他のユーザーへの被害を防ぐことができます。

フィッシングメールの報告方法
  • 迷惑メール報告機能の利用: 多くのメールサービス(Gmail、Yahooメール、Outlookなど)には、フィッシングメールを報告する機能が備わっています。メールを選択して「迷惑メールとして報告」することで、サービス側がそのメールをフィルタリングし、他のユーザーへの配信を防ぎます。
  • フィッシング対策協議会に報告: 日本では、フィッシング対策協議会がフィッシング詐欺に関する報告を受け付けています。公式ウェブサイトにアクセスして、報告フォームから該当メールを通報することができます。
  • 警察への通報: 特に被害が発生した場合や重大な内容の場合は、最寄りの警察署やサイバー犯罪対策課に通報することも検討してください。

メールを削除する

フィッシングメールを確認し、報告後は、すぐに削除することを強くお勧めします。メールを保存しておくと、後で誤ってリンクをクリックしてしまう可能性があります。

報告前に削除する場合は、今後の対策のためにスクリーンショット等で情報を残して報告することで、調査や捜査に役立ちます。

また、削除後に迷惑メールフォルダからも完全に消去することが推奨されます。これにより、デバイスや個人情報を保護することができます。

セキュリティソフトでスキャン

もしリンクを誤ってクリックしてしまったり、疑わしい添付ファイルを開いてしまった場合は、速やかにセキュリティソフトでデバイスをスキャンすることをお勧めします。ウイルスやマルウェアの感染の可能性があるためです。

無料、有料問わず、セキュリティソフトにはウィルスなどをスキャンする機能が備わっています。

また、フィッシングメールやサイトをブロックしてくれるセキュリティソフトもあるので、気になる方は、導入も検討してみてください。

あわせて読みたい
「Windows Defenderで十分?」有料セキュリティソフトが必要な理由と選び方
「Windows Defenderで十分?」有料セキュリティソフトが必要な理由と選び方

個人情報を守るためには?

フィッシングメール怖すぎる~

そうですね。フィッシングメールはクレジットカード情報や口座情報を盗むものがほとんどです。これらの個人情報を守るため、できる事はやっておきましょう。

デジタル時代において、個人情報の保護はますます重要な課題となっています。

多くのサービスがオンライン化される中で、個人情報が悪意のある第三者によって盗まれるリスクも高まっています。ここでは、日常的に実践すべきセキュリティ意識や行動を紹介します。

二要素認証の設定

二要素認証(2FA)は、アカウントへの不正アクセスを防ぐために利用されます。

パスワードだけでなく、別の要素(例:スマートフォンに送信されるワンタイムコード、認証アプリの生成するコードなど)を使ってログインすることで、セキュリティを大幅に強化できます。

最近のサービスは登録してある電話番号なメールアドレスへの認証が必須な場合も増えていますね。

特に、重要なアカウント(メール、銀行、SNSなど)には必ず二要素認証を設定すべきです。可能であれば、SMSではなく認証アプリを利用することを推奨します。認証アプリは、Google AuthenticatorやAuthyなどがあり、スマートフォンにインストールして利用することができます。

さらに、二要素認証を設定した場合、バックアップコードを安全な場所に保管しておくことも重要です。これにより、スマートフォンを紛失した場合でもアカウントにアクセスできます。

パスワード管理の重要性

強力なパスワードの作成と管理は、個人情報を保護する上で基本中の基本です。

簡単に推測できるパスワードや、同じパスワードを複数のサイトで使い回すことは、ハッカーにとって格好の標的となります。重要なのは、各アカウントに、複雑で強力なパスワードを使用することです。

パスワードは、8文字以上で、英数字と特殊文字を組み合わせたものが理想的です。

つ、使いまわしはだめだよね~。でもそんなにたくさんのパスワードは覚えられないよ。

パスワードの管理には1パスワード管理ツールを使用することを推奨します。iPhoneやGoogleパスワードマネージャーなんかも使えますし、有料のセキュリティソフトにはこのようなツールも入っていますよ。

あわせて読みたい
「Windows Defenderで十分?」有料セキュリティソフトが必要な理由と選び方
「Windows Defenderで十分?」有料セキュリティソフトが必要な理由と選び方

定期的なソフトウェアのアップデート

OSやアプリのアップデートを怠ると、既知のセキュリティ脆弱性が悪用されるリスクが高まります。メーカーや開発者は、定期的にセキュリティパッチを提供しており、これを適用することでシステムの安全性が向上します。

特にWindowsやandroid、iOSなどのOSはしっかりと最新バージョンにしましょう。

自動更新の設定を有効にしておくと、アップデートを忘れる心配がなくなります。また、ブラウザやセキュリティソフトの更新も忘れずに行いましょう。

まとめ

以上、フィッシングメールについてみてきました。最後にまとめてみたいと思います。

フィッシングメールとは?
  • ヤマト運輸などサービスを語るメールなどで個人情報を盗み出そうとするもの
  • 対象となる個人情報はクレジットカード情報や口座情報が多い
  • リンクのサイトで個人情報を入力させようとするものが多く、入力するとクレジットカードが不正利用されたり、口座からお金が盗まれる。

実際の被害も多発しています。焦らせる内容も多いので、注意してください。

フィッシングメールは必ず送られてくるものだと思って、次のことに注意して見抜くようにしましょう。

フィッシングメールの見抜き方
  • メールのアドレスやURLがおかしくないか?(大文字や小文字の違い、語順の間違い、.com等一部の違いなど)
  • メールの日本語がおかしくないか?(翻訳ソフトによる直訳の可能性)
  • 焦らせる内容ではないか?(至急、緊急、アカウント停止、裁判など)

焦らせる内容はとくに注意だね。そんなに焦る内容はないから安心して落ち着いて対応しよう。

もし自身の無い方はセキュリティソフトなんかを使って自分の防御力を鍛えてくださいね。

記事URLをコピーしました