愛車を守る!車の盗難対策と最新の防犯グッズ紹介
車が結構盗まれているって聞いたんだけど、僕の車は大丈夫かな~
車は毎年かなりの数が盗まれています。特に高級車など特定の車種は要注意ですね。手口も巧妙になっているので、防犯対策を講じておきましょう。
最近では、車の盗難がますます巧妙になっていて、気づかないうちに狙われ、気が付いたら車が無くなっているという可能性もあります。
「そんなことあるの?」と思うかもしれませんが、警察庁のデータによると、実際に毎年多くの車が盗まれています。しかも、その手口は年々進化していて、昔の防犯対策だけでは安心できなくなっています。
今回は、今どんな手口で車が盗まれているのか、そしてそれに対抗するためにどんな対策ができるのかを、みていきたいと思います。
大切な愛車を守るために、ぜひ参考にしてみてください。
現状を警察庁のデータから見る
自動車盗難の発生状況
以下に警察庁のデータを示します。実際の状況を少し確認してみましょう。
認知件数は警察が自動車盗難を認知、つまり、自動車盗難として届け出を受けた件数です。
データには、「キーあり盗難」と「キー無し盗難」に分かれており、キー無し盗難が全体の7割を占めています。これは、鍵の無い状態で盗まれることが多いことを示しています。
このグラフが示すデータは次のとおりです。減少傾向ですが、現在でもかなりの件数が盗まれていることがわかりますね。
- 令和3年までは盗難件数が減少傾向にあり、平成15年と比べて約10分の1にまで減少。
- コロナ終息後、令和4年と令和5年にはわずかに盗難件数が増加。
- キーなしでの盗難が全体の半数以上を占めており、鍵をかけていても盗まれるケースが多い。
グラフだけ見ていると減っているように感じるけど、年間5000台以上の車が盗まれているんだね!
盗難されやすい車は?
では実際に盗まれている車はどんな車でしょうか?
以下のグラフは令和5年の「車名別盗難台数」の上位車種です。トラック等は除いているようなので、一般家庭で使用されるような車両のランキングですね。
アルファード、プリウス、レクサスなど、日常的によく見かける車種が多くリストアップされてるよ。高級車が多いね~
これらの車は、多くの方が所有しているため、盗難のターゲットになりやすいということもありますが、同時に、これらの車が人気であり、高級車であることも理由の一つと考えられます。
高い需要と転売価値がある車は、どうしても盗難のリスクが高まる傾向にあるようです。
盗みの手口を確認
では、実際にどのような形でこれらの車が盗まれるのでしょうか。調査によると、盗難の手口はさまざまありますが、最近の傾向としては、エンジンキーに直接何かをするのではなく、車のコンピューターにアクセスして盗む方法が多く見られます。
車のコンピューターという性質に付け込んだ手口が増えているようですね。
CANインベーダー
CANインベーダーは、車の内部通信システムであるCANバスを悪用した手口です。
盗難者は専用のデバイスを使い、車の内部通信に直接アクセスしてドアロックを解除し、エンジンを始動させます。これにより、イモビライザーのようなセキュリティ機能を簡単に突破できてしまうのです。
コードグラバー
コードグラバーは、車両のリモコンキーが送信する無線信号を傍受して複製する装置です。
リモコンキーでドアロックを解除したり、エンジンを始動させる際に発信される信号をキャッチし、その信号を再現することで、正規のキーを使ったかのように車を解錠したりエンジンを始動させることができます。
キーエミュレーター(通称:ゲームボーイ)
最近増加しているのが、通称「ゲームボーイ」と呼ばれるキー複製装置を使った自動車盗難です。この装置の正式名称は「キー・エミュレーター」で、エミュレートとは「模倣」を意味します。
本来の使用目的は、スマートキーを紛失した際にリカバリーするためのものです。このような装置がなければ、スマートキーを失くした場合に車を開錠したり、エンジンを始動させることができないため、正しい使い方をすれば合法です。しかし、この装置が盗難者の手に渡ると、キーの信号を模倣して車を不正に開錠し、エンジンを始動させることが可能になります。
リレーアタック
リレーアタックは、スマートキーの電波を中継して車を盗む方法です。
犯人は、車の近くに潜んでスマートキーの電波をキャッチし、それを車に中継します。この手法により、犯人はあたかも正規のキーを持っているかのように車を解錠し、エンジンをかけてしまいます。
イモビカッター
イモビカッターは、車のイモビライザーを無効化する装置です。この手口は比較的古い手口ですが、現在も使われることがあります。
この手口では、イモビライザーの信号をカットし、車のセキュリティを解除してエンジンをかけることができます。特に古いモデルの車やイモビライザーの技術が古い車種は、この手法に弱いです。
愛車を守る防犯対策
じゃあ、車を守るためにどうすればいいの?色々な手口があって困るよ~
これをやっておけば大丈夫という手段はありません。複数の方法を組み合わせて車を守って言いましょう。
車両盗難の手口がこれだけ多岐にわたる中で、愛車を守るためには複数の防犯対策を組み合わせて実施することが重要です。ここでは、効果的な防犯対策をいくつか紹介します。
電波遮断ポーチ
リレーアタックに対抗するために、スマートキーの電波を遮断するポーチ(電波遮断ポーチ)を使用することが有効です。
このポーチにスマートキーを入れておくことで、電波が外に漏れず、車両が不正に開錠されるリスクを大幅に減らせます。
タイヤロック
タイヤロックは、車のホイールに取り付ける物理的な防犯装置です。これを取り付けることで、車を物理的に動かせなくし、盗難の難易度を高めます。タイヤロックは、大きくて目立つため、視覚的にも犯行を抑止する効果があります。
効果的な対策方法がないCANインベーダーやゲームボーイにはこのような物理的な対策が重要になります。
ハンドルロック
ハンドルロックは、車のステアリングホイールに取り付ける防犯装置です。
こちらも、物理的な対策で、CANインベーダーやゲームボーイに有効です。ハンドルを固定することで、たとえエンジンがかかっても車を運転できなくします。
ペダルロック
こちらは、ペダルをロックし、車両を動かないようにするものです。
ブレーキ部分でロックすることで、エンジンをかけられても動かせなくします。タイヤロックなどと組み合わせるとより強力です。
GPS追跡装置
車両盗難が起きた場合、GPS追跡装置が取り付けられていれば、車の位置を特定することができます。盗まれても早期に場所をとくていすることで、愛車を無事に取り戻すことができる可能性が高まります。
この装置は、車がどこに移動したかをリアルタイムで追跡することができ、警察による迅速な対応をサポートします。
スマートアラームシステム
最近の車両には、スマートアラームシステムを搭載することが可能です。
これらのシステムは、車の異常を感知すると即座にオーナーに通知したり、警報音を鳴らすなどして、車両への不正アクセスを防ぎます。また、スマートフォンと連携することで、遠隔操作やモニタリングも可能になります。
ガレージ保管
可能であれば、車を屋内のガレージに保管するのが最も効果的です。
ガレージは物理的に外部からのアクセスを防ぐため、盗難のリスクを大幅に減らします。ガレージには防犯カメラや強化されたドアロックを併用することで、さらに安全性を高めることができます。
物理的に見えなくすることで、対象から外れる事もできます。
盗難防止ステッカー
「防犯カメラ作動中」や「GPS追跡装置搭載車」などの警告ステッカーを車の目立つ場所に貼ることで、犯行を未然に防ぐ効果があります。これはシンプルながらも心理的な抑止力を与える方法です。
これらの防犯対策を組み合わせることで、愛車の盗難リスクを大幅に減らすことができます。
特に、高価な車や盗難リスクが高い車種を所有している場合は、複数の対策を取り入れることを強くお勧めします。大切な愛車を守るために、できる限りの防犯対策を講じてください。
まとめ
以上、車両盗難対策についてご紹介してきました。
- 車両の盗難は減少傾向だが、年間で5000台以上盗まれている。
- アルファードやランドクルーザー、プリウスなど高級車が盗まれている。
- 車のコンピュータ機能にアクセスする手口が増加している。
- ハンドルロックなどの物理的な対策を複数組み合わせることで対策する必要がある
特に、盗難にあいやすい車に乗っている方は、早めに対策を講じることを強くお勧めします。
ただし、CANインベーダーやゲームボーイといった高度な手法には、防ぎきれないケースもあります。そのため、エンジンがかかったとしても車を動かせなくするために、タイヤロックやハンドルロックなどの物理的な防犯対策が非常に重要です。
さらに、可能であれば車を目立たないように車庫に保管することや、万が一盗まれた場合でも追跡できるようにGPSを取り付けることも有効です。
これらの対策を組み合わせることで、大切な愛車をしっかりと守ることができるでしょう。
また、盗まれやすい車を乗っている場合は、盗難に対する保険に入る事も検討してみてください。保険を見直すことで、盗まれてしまった場合でもお金が返ってくる可能性があります。